最新情報

“走るボディビルダー”の支え

筋肉強化のプロというとフィットネスジムなどのトレーナーがあげられますが、その究極ともいえるのがボディビルダーです。筋肉を強化する運動に励んでいる人は、身体が重くなりすぎることから走るのは苦手だと思われがちです。しかし、トップランクのボディビルダーを目指す人はランニングを欠かすことができません。激しい筋肉トレーニングのあとにランニングをしないと、健康的に筋肉を増やすことができなくなります。 その理


学習障害103 書字障害への接し方1書きやすくする工夫

学習障害の書字障害は、書けないという前に読めない識字障害が影響していることがあります。まずは識字障害の有無と程度についての確認が必要です。書字障害の改善というと、文字を書き写すことから始めるのが一般的ですが、その前に書くための道具、つまり筆記用具の鉛筆などとの相性を確かめておく必要があります。脳が命じたとおりに指が動かないために書きにくいということもありますが、鉛筆が指先で握りにくいように感じてい


管理栄養士だけが栄養指導できる制度のプラスとマイナス

栄養指導は、何も栄養士でなくても実施することはできます。栄養学を学んだ栄養士でないと信頼性に欠けるということはあっても、栄養士でない人が栄養指導をしたからといって罰せられることもなければ、不利益が発生するわけではありません。しかし、病院となると、専門職でない人が栄養指導をしても保険点数がつけられず、利益が得られません。病院における専門職は管理栄養士を指しています。 栄養士と管理栄養士の違いですが


地域の課題を180度転換して強みに変える

岡山県の最北東端にある西粟倉村は、兵庫県と鳥取県と県境を接している人口1400人あまりの山村で、95%が山林となっています。「百年の森林に囲まれた快適で人が輝く自然と交流の村」をキャッチフレーズにしていますが、これは掛け声だけではありません。 西粟倉村といえば、木しかないと言われてきましたが、今では木を活かした他の地域ではできないことを打ち出したことから移住者も増え、起業する人も増えています。今


発達栄養学103 三大エネルギー源の役割について知っておこう

三大エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質のうち主にエネルギーを作り出す材料となっているのは、糖質と脂質です。糖質は炭水化物から食物繊維を除いたもので、素早く分解・吸収されて、すぐにエネルギー化されます。三大エネルギー源は、全身の細胞の中でエネルギー源となるものの、脳細胞のエネルギー源となるのは糖質に含まれるブドウ糖だけです。ブドウ糖は自然界に存在している代表的な単糖で、他の単糖と結合しています。ブ


健康寿命延伸のための提言30 提言のエビデンス3食事8

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第8回)を紹介します。 脂質を構成する脂肪酸には飽和脂肪酸と不飽和脂肪


三世代で楽しむ生涯スポーツのすすめ

三世代というと親、子、孫を一般には指していますが、これは親の側からの目線であって、三世代目からの目線では自分、親、祖父母となります。日本人の平均寿命(令和元年)は男性が81.41歳、女性が87.45歳ですが、平均寿命が50歳を超えたのは昭和22年のことで、60歳を超えたのは昭和30年でした。そのときから比べると1世代分も長生きできるようになったので、それだけ次世代に伝えることができる期間が長くなり


学習障害102 識字障害への接し方2読めるようにする工夫

学習障害の識字障害の改善には、まずは集中して読めるようになるための工夫が必要です。識字障害の子どもは、目から飛び込んでくる情報が多すぎるために、読むべき文章に集中できないことがあり、読むべき文章を示すために他の文章(上下・左右)を見えなくするという方法があります。 これで読むべき文章がわかったとしても、文章の区切りがわからないと、ひと固まりとして覚える範囲がわからなくなり、これが集中を妨げること


常に間違いからスタートしていると考えて進む栄養学

生活習慣病対策の栄養学は、臨床栄養研究が進んだ結果、ほぼメカニズムは解明されていて、どのような対応をすれば予防・改善ができるかも明らかにされています。糖尿病でいえば、血液中のブドウ糖の量を示す血糖値が高いということはブドウ糖が含まれる糖質の摂りすぎが原因となることから、糖質を減らすことが食事療法の基本とされています。ところが、終戦直後は一時期かもしれませんが、逆のことが食事療法として指示されていた


次世代のために自分を研究材料として活かす

「大人の責務は次世代の模範になること」という考え方があります。これから心身ともに健やかに育ってほしい子どもたちに、みっともない大人の姿を見せたくないという戒めのような考えから発せられることもありますが、実際に模範となるために行動をしている人たちがいます。宗教的な立場や倫理観による行動などもあげられるのですが、これを高齢者の責務として取り組みとしている人たちのことを指しています。 その取り組みのき