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発達栄養学46 硬水と軟水の違いによる腸の健康

日本の土地は火山性の土壌であるために、その中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量が少ないことから水の性質が軟水となっています。それに対してヨーロッパの土壌にはカルシウムとマグネシウムが多く含まれていることから硬水となっていますが、軟水と硬水の違いの要因は、これだけではありません。 硬水は、水に含まれるカルシウムイオンとマグネシウムイオンが多く、1000ml(1ℓ)中に120mg以上のものです。


健康診断の減少が日本人の健康度を低下させる

新型コロナウイルスの感染拡大で大きな被害を受けているのは観光業、飲食業、旅行交通業、小売業、製造業、イベント業だけでなく、日本人の健康を支えてきた健康診断の業界にも大きなダメージを与えています。そのダメージは業界で終わらず、将来的には日本人の健康度にも影響を与えることは明らかです。 健康診断は“健診”と訳されます。同じ「けんしん」という読み方をする“検診”という言葉もあります。健診は地域や企業、


学習障害45 異音異議語は面白い5

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“い”から始まる異音異義語の第2回です。 一時「いちじ」あるとき。午前または午後零時より一時間後の時刻。少しの時間。その場限り。同時。一回。「いっとき」ひととき、今の2時間に当たる。わずかの時間。同時。 一途「いちず」一つのことに向かい他をかえりみないこと。「いっと」ひとすじの道。一つの方向。 市場「いちば」毎日または定期に商人が


副作用と副反応の決定的な違い

新型コロナウイルスのワクチン開発の話題で使われる言葉に「副反応」というものがあります。「副作用」という言葉なら聞いたことがあり、ある程度は理解しているという人も多いかと思いますが、副反応と副作用の意味の違いとなると、まだまだ理解はされていないようです。 副作用は医薬品を使用したときに起こる望ましくない作用のことで、主反応と関わることであったり、治療効果がある反面で起こることが不快のレベルであれば


発達栄養学45 口中調味を可能とする軟水での炊飯

日本人は今でこそ世界中の料理を食べられるようになっていますが、基本となるのは米食です。ご飯さえあれば、世界中の料理を食べられます。これはご飯によって料理を好みの味わいに変えることができるからです。ご飯には微妙な味はあっても、白米の場合は、ほとんど味がないのと同じです。 これに対してパンにも麺にも味がついています。主食に味があると、すべての料理に合わせるわけにはいかなくなります。ご飯に合うおかずを


酸素を多く取り入れると免疫が向上するのか

がん細胞は嫌気性だと言われています。この嫌気性という性質を殊更に大きく取り上げて、「酸素が嫌いなので酸素を多く取り入れれば、がんに対抗できる」というような発言をする人がいます。がん細胞が嫌気性であることは間違いがないことではあっても、だから酸素を多く摂取すればよいというのは、あまりに乱暴な考えです。 嫌気性というのは酸素を使わずに糖を使って乳酸を生成することを指しています。全身の細胞は基本的には


学習障害44 異音異議語は面白い4

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“い”から始まる異音異義語の第1回です。 生花「いけばな」草木の枝・葉・花などを切り取って水を入れた花器に挿して席上の飾りとすること。「せいか、なまばな」江戸中期に成立した華道の様式。自然の生きた花。 石高「いしだか」道路に石が多くてでこぼこなこと。「こくだか」検地によって法定された耕地の生産高。 石持「いしもち」板葺屋根の重し石


新型コロナウイルスの抗体には悪玉もある

ウイルスに感染すると、免疫細胞のマクロファージが取り込んで、これを処理すると当時に、どんなウイルスを処理したのかということを情報伝達物質のサイトカインを放出してリンパ球のB細胞に伝えます。この情報を受けてB細胞はウイルスと戦う抗体を作り出します。これによってウイルス感染に対抗できるようになる、と一般には説明されています。しかし、この通りにいかない場合も多々あります。 その代表的なものがエイズウイ


記念日1月5日〜11日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 1月5日 セコムが1981年1月5日に発売したホームセキュリティシステムが2014年に100万軒を突破したことから「ホームセキュリティの日」と制定。毎月5日は「みたらしだんごの日」(山崎製パン)。 1月6日 まくらが枕を英語でピロー(pillow)といい1をピンのピ、6をローと読むことから「まくらの日」と制定。毎月6日は「メロンの日」(全国メロンサミ


発達栄養学44 口中調味が健康づくりの基本

しっかりと噛んで、味わってから飲み込むというのは、食品・料理のおいしさを感じるためにも、消化・吸収を進めるためにも大切なことです。その基本を日本人は和食の食生活の中で身につけてきました。その象徴となるのが「口中調味」という言葉です。辞書的な意味としては、口の中で食べ物を噛んで混ぜ合わせることによって味を変化させることを指しています。食べ物には一つひとつに味があっても、それが口の中で混ざると違う味に