あくまでも噂話121「“たちまち”の認識で起こるズレ」

“たちまち”というのは一般的な常識というか全国的な認識では、「非常に短い期間」、「にわかに」を意味しています。辞書にも、そういった意味で載っています。「一天にわかに掻き曇り」といった使われ方をしています。

非常に短い期間、あっという間という感覚は子どもでもわかっていて、それは「たちまち太郎はお爺さん」という曲のフレーズを知っているからです。この場合の太郎は、桃太郎でも金太郎でもなくて、もちろん浦島太郎のことです。

あっという間に、“あっ”と声を出すのは、ほんの短い時間なので、「そんなに早い出来事なのか?」と感じることもありますが、岡山に移住したときに違った意味で使われていて戸惑いました。

どうやら岡山と広島の地域限定の方言的な使われ方で、「とりあえず」を意味していました。居酒屋で、とりあえずビールを注文するときには「たちまちビール」という感じの使い方です。

岡山に移住して、目的としていた仕事が実施できないことになり、途方に暮れていたときに「たちまち」という言葉をかけられて、まさに“たちまち”という感覚でいたら、「たちまち金を稼がないと」と言われて、とりあえずの仕事先につながる人を紹介してくれました。

その人とは、末永い付き合いを期待しましたが、もう4年が過ぎるのに“たちまち”の関係が続いています。それから新たなことをしても、どれも“たちまち”になっているので、「たちまち結果が出ること」、つまり本来の意味の短い期間で結果が出ることを岡山の地で、これが最後の機会のつもりで過去の実績をすべて出し尽くす勢いで取り組んでいます。

それは、研究・経験してきた全部の健康づくりの方策を並べて、その中から個人にぴったりの方法を見つけて、継続できるように支援していく“健康デザイン”の活動です。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)