あくまでも噂話82「食料の奪い合いは目前」

子どものときに初めて教科書で学んたときには世界人口は34億人でした。

1950年に25億人、1960年に30億人、1974年に40億人、1987年に50億人、1999年に60億人、2011年に70億人、今年(2022年)のうちに80億人、2042年に90億人、そして2050年には97億人にもなると推定されています。

20億人になったのは1927年のことで、これが30億人になるのに33年がかかっていましたが、今では10億人が増えるのにかかるのは12〜14年とかなり短くなっています。80億人になるのは2024年と予測されていましたが、わずか2年の短縮ではあるものの11年で到達したので、これからは戦争や世界的な感染症、食料難がなければ、10年を割るのではないかと言われてきました。

しかし、“なければ”という前提は崩れていて、食料の国際的な奪い合いが起これば、人口は増えにくくなるので、80億人から90億人になるのに20年と長くなると予測されているのは、社会的な不安を示しているということができます。

だから食料自給率を高める必要があるということですが、これまでも食料自給率がカロリーベースで37%(令和2年)と低かったのに、近くに食料を大量に購入する国、経済発展で多くの量を食べるようになった国、経済発展で購入競争に勝つ国、どれも中国のことですが、日本が買い負ける条件は揃っていたのに、何も手を打ってこなかったと指摘されても仕方がない状況です。

これまでは食料購入を競うのは中国を想定していればよかったかもしれませんが、国連によると今年は中国が世界1位(14億2600万人)、インドが世界2位(14億1200万人)で、来年にはインドが中国の人口を抜いて1位になると推計されています。世界人口の35%以上が日本の近くの国にいて、食料だけでなくエネルギーも奪い合いを始めたら、インドの経済発展は中国超えているだけに、今の日本の実力を考えると恐ろしくてなりません。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)