エネルギー代謝72 脳のエネルギー源はブドウ糖!?

三大エネルギー源と呼ばれるのは、糖質、脂質、たんぱく質だけで、それ以外のものは体内でエネルギーとして使うことはできません。糖質はブドウ糖に、脂質は脂肪酸に、たんぱく質はアミノ酸に分解されて、小腸から体内に吸収されます。

これらの3種類がエネルギー源になるといっても、たんぱく質(アミノ酸)は身体を構成する成分になり、全身の細胞を正常に働かせるために必要な酵素などの材料になるので、エネルギーとして使われないほうがよいわけです。

ブドウ糖と脂肪酸が不足したときにアミノ酸がエネルギー源として使われるので、身体の健康を考えるならブドウ糖も脂肪酸も不足しないようにしなければなりません。それなのに健康維持のために糖質制限をしてブドウ糖が不足する、太らないことを考えて脂肪が含まれた食品を避けるということをしていると、体内のタンパク質が減ってしまうことにもなりかねません。

では、糖質と脂質のうち1種類だけ摂っていればエネルギー不足にならないのかというと、器官によっては機能が低下することも起こります。それはブドウ糖を減らしすぎた場合のことで、脳細胞だけはブドウ糖なしには正常に働くことができなくなります。

脳細胞に栄養素を送り届ける血管には、血液脳関門という部分があります。これは脳細胞に必要なものだけを入れ、不要なものを入れないようにするための重要な役割をしているゲートです。この血液脳関門が通過させられるエネルギー源はブドウ糖だけなのです。

脳細胞のブドウ糖は不足することがなければ正常に働くと思いたいところですが、実際には充分な量のブドウ糖がなければ脳細胞の機能が低下することになります。食事で摂ったブドウ糖が脳細胞の機能を低下させないように充足されているのは15時間ほどで、通常の1日に3食の摂取なら不足することはありません。

ところが、朝食を抜くと17時間の空腹時間になることから、ブドウ糖の保持時間を超えてしまい、脳細胞の機能が低下することになります。だから、朝食では糖質が含まれているご飯、パン、麺類などを摂らないといけないということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)