ターミナリアベリリカは、インドなどの南アジアなどの熱帯地域に原生しているシクンシ科の落葉樹で、その果実には没食子酸が含まれています。ターミナリアベリリカ由来没食子酸には、食事で摂取する糖や脂肪の吸収を抑えて、食後の血糖値や中性脂肪値の上昇を抑える機能があることが報告されています。
その機能を消費者庁に届け出て、機能性表示食品と認められた製品があります。どのような機能があるのかというと、食後の中性脂肪に及ぼす影響としては、健常成人にターミナリアベリリカ由来没食子酸がプラセボ(偽薬)と比較して、食事の脂肪の吸収を抑えて、食後中性脂肪値の上昇を抑える機能を有するかを検証することを目的とした試験結果が確かめられています。
試験対象者は空腹時中性脂肪150mg/dl未満の健常成人と、空腹時中性脂肪150mg/dl以上、200mg/dl未満の中性脂肪値がやや高めの人です。健常成人の男女に、高脂肪食(ラード、バター入りコーンクリームポタージュ、プレーンベーグル)摂取前にターミナリアベリリカ由来没食子酸20.8mg/回、または31.4mg/回を摂取させた結果、プラセボ摂取と比較して、高脂肪食摂取後の血中脂肪変化量AUC、血中中性脂肪変化量の有意な抑制が認められました。AUCは吸収量を反映する指標として知られています。
食後の血糖値に及ぼす影響としては、健常成人にターミナリアベリリカ由来没食子酸がプラセボ(偽薬)と比較して、食事の糖の吸収を抑えて、食後血糖値の上昇を抑える機能を有するかを検証することを目的とした試験結果が確かめられています。
ターミナリアベリリカ由来没食子酸は糖質分解酵素の阻害作用を有していて、食後血糖値の上昇を抑制すると報告があります。
健常成人の男女を対象として、米飯食摂取前にターミナリアベリリカ由来没食子酸20.8mg/回を摂取させた結果、プラセボ摂取と比較して、食後血変化量AUCの有意な抑制が認められました。