ツイン・ウォーク37 ノルディックウォーキングの基本

ノルディックウォーキングは、2本のウォーキングポールを用いて歩行するものを一般に指していますが、ポールの使い方によってポールの先端のゴムパッドとグリップの形状が異なった2つのタイプに分かれています。

1つは発祥地フィンランドのノルディックウォーキングの流れを忠実に継いでいるもので、ポールを(進行方向)後方の地面に突いて押し出し、推進力を生み出して運動効果を増大させるウォーキングで、ゴムパッドは45度ほどの角度がついた形となっています。

また、ポールが大きく後方に放されることがあることから、グリップは手を離しても(開いても)使えるようにグリップにストラップが付いた形となっています。このタイプのポールを用いたウォーキングが、いわゆるノルディックウォーキングと呼ばれています。

もう1つは一般にポールウォーキングと呼ばれるウォーキング法に使われるもので、ポールを身体の前方の地面に突くことによって安定的に歩くことを基本にしたウォーキングです。ゴムパッドは丸い形状で、地面の前方から横(体側)にポールを突くことでグリップが手から離れないことから、グリップのみのものや手をストラップに差し込む形状となっています。

ポールウォーキングによって実施されるものはサポートレベルとされていて、2本の足の2点駆動に2本のポールが加わることによる4点支持によって安定的に、バランスよく歩くことができます。

ノルディックウォーキングで実施されるのはヘルスレベル、フィットネスレベルとされていて、2本のポールを身体の後方に突き、腕の力を利用して地面を押し出すように2本の足とともに4点駆動によって推進力を得て歩くことができます。

その両方の利点を活かしたのがツイン・ウォークで、ポールは駆動性がよいゴムパッドを活用することで、ゴムパッドの広い面が地面に接地して安定性を確保した状態で、実施する人に適した歩き方、状況に合わせた歩き方ができるようになっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕