ビタミンやミネラルなどのプリメントは食品であって、医薬品ではありません。今でこそ、それは常識となっていますが、以前はビタミンもミネラルも医薬品でした。医薬品ということは、薬局以外で販売することはできませんでした。こんな話を若いメディア関係者にすると驚きの表情で耳を傾けられますが、そんなに昔の話ではありません。ビタミンが当時の厚生省(現在は厚生労働省)から食品に分類されて、販売が許可されたのは1997年(平成9年)のことでした。このときから13種類のビタミンが食品として一般に販売することができるようになりました。
これに続いてミネラル12種類が食品として販売できるようになったのは1999年(平成11年)のことです。これによってサプリメントが一般に販売されるようになって、一気に市場が広がったわけですが、この流れを受けて、医薬品であったコエンザイムQ10(2001年)、L‐カルニチン(2002年)、α‐リポ酸(2004年)が相次いで食品として使えるようになりました。