ポストコロナ「嵐の前のKinKi Kids」2

新型コロナウイルス感染症の収束が見えてきた段階で、すべてを緩めてしまうのではなくて、再び感染拡大が起こることを想定して、この「嵐の前の静けさ」のうちに準備を進めていくことをすすめています。それはコロナ対策のことではなくて、コロナ禍の外出自粛で低下してしまった国民的な健康度をV字回復させるための方策です。
外出自粛で最も低下したのは歩く力、歩いて健康を維持する力ですが、ただ歩く機会を増やせばよいということではありません。歩く意味と意義を充分に理解していないと、適度に体力が戻り、検査数値(重症化リスクが高まる高血圧、糖尿病、脂質異常症など)が下がってきたら、安心して途中でやめてしまうことにもなります。これでは大きく低下した健康度をV字回復させるのは、なかなか大変です。自分や家族だけの健康度を高めようというのではなくて、住んでいる地域、都道府県レベル、国レベルでの健康度アップを達成するには、それなりの努力と継続の仕組みが必要です。
もちろん、歩くことの意味と意義だけでなく、健康に関する知識は、できるだけ広範囲に知っておくことは大切です。幅広い健康知識を持って、健康に強い意識を抱いて、しっかりと歩き続けることを目的として、学んでほしいことはたくさんありますが、その中でも学びの中心テーマとしているのはエネルギー代謝です。私たちの健康に関わる研究は大きく分類すると生命科学に入ります。これは医学、生理学、薬学、栄養学、保健学、運動科学などの分野で、これらに共通するのは体内で発生するエネルギーを増やし、これを生命維持や活動、脳機能の向上に使っていくことです。
そのためのエネルギー代謝を高めるためには、ただ歩いたり運動をすればよいということではなくて、他のことと組み合わせて実施することが必要です。私たちは運動、食事、休養の組み合わせを採用していて、休養は睡眠よりも入浴を取り上げています。つまり、「運動×食事」「運動×入浴」「食事×入浴」で、どちらを先にするのかのタイミングを変え、それぞれの条件を変えることで、より多くのエネルギーを作り出す方法を研究しています。その研究成果を座学として学び、それに続いてエネルギー効率がよいウォーキングをすすめています。これが健康ウォーキングが特に目指していることです。
アイドルグループの嵐が活動中止をしている間も、KinKi Kidsは活動を続けています。嵐の前にデビューしたKinKi Kidsにように、長く続けることを目標として、「嵐の前のKinKi Kids」という言葉を使っているのです。