代謝と高LDLコレステロール血症2 動脈硬化の判定基準

脂質異常症のうち、LDLコレステロール値が高くなった場合が高LDLコレステロール血症です。

血液検査では、LDLとHDLの値が調べられます。

コレステロールや中性脂肪は、脂肪であることから、そのままでは水に溶けにくい分子構造のため、親水性のタンパク質と結合してリポ蛋白として血液の中を流れています。コレステロールはLDL(低比重リポ蛋白)やHDL(高比重リポ蛋白)などによって血液中を輸送されています。

LDLコレステロール値は、各人の状態(リスクの数)によって目標値が異なります。心臓病を起こしたことがない人(一次予防)で、LDL以外の危険因子がない低リスク群の場合にはLDLコレステロール値は160mg/dl未満、危険因子が1~2の中リスク群の場合には140mg/dl未満、そして、危険因子が3以上の高リスク群の場合には120mg/dl未満となっています。

心臓病を起こしたことがある人(二次予防)では、より厳しく管理して再発を防ぐために、LDLコレステロール値は100mg/dl未満とされています。

どの段階においても、HDLコレステロール値は40mg/dl以上、中性脂肪値は150mg/dl未満となっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕