代謝と高LDLコレステロール血症3 動脈硬化の危険因子

LDLコレステロール値が高い状態が長く継続すると、動脈硬化が進み、血管が硬くなり、狭くなっていきます。しかし、血管径が約75%狭窄するまでは、そこを流れる血液の量は大きくは変わらず、ほとんど変化もありません。そのため自覚症状が現れにくく、生活習慣を改めることなく過ごしてしまう人も少なくありません。

胸の痛みや階段の昇り降りでの激しい息切れ、頭痛、めまいなどの動脈硬化の自覚症状が出たときには、血管は75%以上が詰まった状態にまで進行している状態とみることができます。そして、心臓の冠状動脈で動脈硬化が進行すると狭心症、心筋梗塞などに、脳動脈の硬化では脳梗塞などになります。

動脈硬化の危険因子(リスクファクター)には、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症のほかに、高血圧や糖尿病、肥満、運動不足、喫煙、ストレスなどがあげられます。

これらの疾患や喫煙は動脈の内側の壁を傷つけ、コレステロールの血管壁への侵入がより促進されます。これらの危険因子が当てはまる人は、よりLDLコレステロール値のコントロールが必要であり、これらの危険因子を減らすことが大切となります。

また、加齢(男性は45歳以上、女性は55歳以上)、冠動脈疾患の家族歴も危険因子となっています。これらは自分では避けられない危険因子であり、自分で避けられる危険因子を減らすようにすることが大切になります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕