健康あない人22 信者が増えなければ“儲”にならない

自分のこと、自分がやってきたことを信じて活動するには、一緒に活動する人が欠かせません。私のことを信じて、講習などで伝えたことを信じてくれる人は「信者」のような存在です。「信者は儲けにつながる」などということを、この時期に使うと誤解を招きかねないところですが、信者が増えないことには稼ぐことができなくて、その稼ぎを社会のために使うこともできません。

そのことを言うなら「信者は“稼”」としたほうがよいかもしれないのですが、わざわざ「信者は“儲け”」と表現しているのは、漢字の組み立てからきています。信と者を2文字で書けば“信者”ですが、合体させて1文字で書いたら“儲”となるからです。単に漢字を使った言葉遊びではなくて、信じた者に儲けてほしいと本気で考えているからです。

儲けというのは何も金銭的なことに限らず、精神的にも社会的にもよかったという気持ちになったときにも使われます。儲かったと感じたら、また実践する気持ちになります。この繰り返しが、儲けの輪を広げていくことになります。

こんな話をするとボランティア精神かと言われることもあるのですが、世のため、人のために続けることができるとしたら、よほどの余裕がある人です。私の場合には、精神的にも肉体的にも金銭的にも、そんな余裕はありません。人のためにだけやっていたら、続かなくなって、結局は人のためにならないという認識をしています。

これを表すときに、「人の為」と漢字で書いて合体させたら「偽」となります。世のため、人のためと言い続けている人のことを偽りだと決めつけるつもりはないのですが、世の中のための活動が“偽り”にならないように、あえて人の為は偽りになるということを言って、自分への戒めとするようにしているのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)