健康ウォーキングを資格認定から始める理由

日本ウオーキング協会を例として組織体制について前回、考えてきましたが、健康ウォーキングを実践する団体は、これまでと違った考え方で組織化することとしました。
日本健康ウォーキング連盟の活動体制は、見た目は日本健康ウォーキング連盟を頂点として都道府県の健康ウォーキング連盟、その下に市区町村団体(例:健康ウォーキングおかやま)がある形としていますが、運営的には市区町村団体が都道府県健康ウォーキング連盟を支え、都道府県連盟が日本健康ウォーキング連盟を支える形としています。
従来の組織体制がピラミッド型だとすると、健康ウォーキングは御神輿型となっています。
歩くことには特別な技術も必要なく、その目的も歩けば健康、歩けるうちは健康という意識によって実施されてきたところがあります。そのため、資格認定も大会運営や組織体制の維持などが主な項目となっていました。
これに対して、健康ウォーキングは、健康のために歩くことが重要テーマであり、健康知識に基づいた歩き方、健康目的に応じることができる歩き方の指導が必要となることから、一定の意識と知識を持った指導者の存在が重要となります。健康ウォーキングでは2本のポールを使ったノルディックスタイルのウォーキングも採用することから、より安全な歩行のためにも指導者が重要となります。
この指導者養成と同時に組織化を行っていく必要があることから、資格認定による複数の指導者の養成によって指導体制を整えていくこととしました。
初めに都道府県の健康ウォーキング連盟を設立するために複数の指導者を養成します。通常のウォーキング体験であれば指導者なし実施することは可能でも、健康ウォーキングには少人数のウォーキングイベント・体験会であっても必ず指導者の参加が必要と考えています。都道府県内で実施されるイベントなどに対応するために、複数の資格者(5名以上)を要することを都道府県連盟の設立の基準としています。
市区町村団体は活動範囲が限られることから、2名以上の指導者がいることで団体設立を認めることとしています。そんなに少なくてよいのかという声があるのも事実ですが、スタート時点で地域に負担がかからないことを考えてのことです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)