健康ウォーキング7 コロナ禍での安全対策

健康づくりのためのウォーキングによってウイルス感染するようなことは絶対にあってはならないことです。新型コロナウイルスのような新規の感染症は今後も3〜5年の周期で発生する可能性があり、それが今回と同様に変異を繰り返し、複数年の継続が予測されることから、常に感染症に対する備えをしておく必要があります。
健康ウォーキングで採用するノルディックスタイルのウォーキングは、歩行の補助や転倒防止などで安全対策がされていますが、参加者の安全のためにチェック表を用いた体調などの安全対策を以前から実施していました。これは参加者本人が安全に実施して、健康被害が起こらないようにするための方策ですが、これを発展させて、厚生労働省による新型コロナウイルス感染症の感染防止策を参考に、感染防止のチェック表と、それに基づいた実施法を遵守して実施していきます。
2本のポールを用いたノルディックスタイルのウォーキングは、軽いものであるとはいえ、1m(メートル)を超えるポールを手にして歩くことから、参加者の前後左右の距離を取り、最低でも1.5mの間隔をあけるように指導しています。前後の間隔はポールを使用すると自然とフィジカルディスタンスが保たれます。全員が同じ方法(前方)を向いて歩くもので、歩行中は会話を交わすことができない程度の強度となっています。このような特性から、ノルディックスタイルのウォーキングはコロナ禍でも安全に実施されています。
それに安心することなく、このことを注意喚起をするだけでなく、座学講習の中で有効性とともに講習を実施して、全員が確認をした中でウォーキングを実施することとしています。感染症の情報は常に変化するものであることから、最新情報を常に検索入手して実施の前に伝達することをすすめていきます。
地域の感染リスクが高い状態になり、外出の自粛が必要になったときには、フィジカルディスタンスを守って1人でも実施できるプログラムの開発も必要です。また、ポールを用いた体操は1人でも実施できるもので、室内でも実施できることから、外で歩くことができるまでの個人トレーニングとしても活用することができます。
ポールを用いない通常のウォーキングにおいても、同様の安全性を保つことができるように、安全を常に確認することが求められます。
これまでのウォーキングイベントは、多いときには数千人の参加者が同じコース上にいて、会話を楽しみながら歩くことをすすめてきていたため、その習慣が身についていることから、安全に実施するための注意喚起が通じにくいことが懸念されています。
初めから安全対策を徹底して実施することで、注意喚起が届かずに、うっかりしてリスクを高めることがないような独自の健康ウォーキングを進めていきます。