ゴルフをアレンジした健康スポーツは複数ありますが、その中でも参加者が多いのがターゲット・バードゴルフです。日本発祥で、ゴルフをミニ化したスポーツです。
アポロ11号の月面着陸にヒントを得て、ピンポイントで目的に近づけるニアピン競技から始まり、現在の形に進化してきました。
ゴルフボールにバドミントンの羽根がついた専用ボールをゴルフクラブで打って、傘を逆さにした形の直径110cmのホールに入れます。ルールの基本はゴルフと同様で、4人1組になって18ホール(パー72)で競い、打数が少ない人の勝ちとなります。
使用するクラブは1本だけ(ウェッジ)に限られ、飛距離は18〜22mと短く、狭いところでもフルショットでクラブを振ることができます。芝生などを傷つけないように、ショットマットを使用しています。
競技のルールもアレンジが可能であることも多くの方が参加できる健康スポーツとして優れているところで、2〜3ホールにして自由にコース設定ができます。ホールを1つだけにして、交互に打ち込むことで狭いところでも楽しむことができます。
ロングホールは70〜90mで、ボールを遠くに飛ばすことも楽しめます。羽付きのボールであることから風の影響を受けやすく、自然の中での競技として技術だけでなく、運にも左右されることもあって多くの人が楽しめる要素があります。
年齢、性別を問わず、また身体の状態を配慮してハンデをつけるといった工夫もしやすくなっています。そのため、生涯スポーツやレクリエーションスポーツとしても活用され、個人戦だけでなく、団体戦も実施できることも楽しみながら健康につながるスポーツとして採用されています。
高齢者の場合には、フレイル予防、認知症予防を含めた体力面と精神面の健康づくりが期待されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕