健康デザイン6 健康日本の中身は健康デザインの基本

編集委員を務めていた一般社団法人日本健康倶楽部(巡回健診の全国団体)の月刊情報誌「健康日本」は、定期健康診断を実施した企業・団体のための健康情報を掲載していたことから、生活習慣病の予防・改善のために役立つ情報は、すべて取り扱ってきました。

その内容は、13年間(156冊)に検査の意味、生活習慣病、食事・栄養、運動、健康スポーツ、メディカルダイエット、休養・リラクゼーション、メンタルヘルス、保健分野(睡眠、飲酒、喫煙など)、免疫、腸の健康、目の健康、サプリメント、ハーブ、自分でできるツボ療法から東洋医学や未病に至るまで、それぞれ12回連載を基本としていたので、それぞれ単行本(といっても薄い書籍)になるような分量でした。

この多岐にわたる分野は、個人に合った健康づくりの手法を組み合わせる「健康デザイン」のパーツとして活用できます。一つだけ抜けていた歯と口腔の健康については、健康デザイン活動の主力メンバーが歯科の専門家であることから、全部のパーツを揃えることができました。

どんなによい健康コンテンツが示されたとしても、その内容が難しくては実践につなげにくくなります。内容は理解できたのに、医学用語・医療用語がわからないために実践できないということも少なくありません。

検査結果を受けて医師などから指導されるときに、医学用語・医療用語を使われるので理解ができなかったという声は多くの人から聞きます。医療関係者の指示していることを理解して、的確に健康づくりを実施するためには最低限の医学用語・医療用語は知っておきたいものです。

それをわかりやすく伝えることも大事で、たとえ話で理解を進めることもあります。理解した上で専門用語などがわかれば、もっと健康づくりに励むことができます。そのため、健康づくり教室とは別に専門用語を理解するための情報発信やセミナーなども必要になります。

日本メディカルダイエット支援機構のホームページには「健康用語事典」という専門用語を簡単に解説しているコーナーがあるのですが、この基本となっているのは日本健康倶楽部のホームページのために書いて提供した「健康チェック」と「健康用語辞典」です。

こういったものを活用して、知人が「医検」を始めました。これは医学用語検定の略で、患者や家族だけでなく、医療機関で働くスタッフの受講も増えています。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕