健康情報35 「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」その10

厚生労働省は、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表しました。飲酒に係る留意事項の続きを紹介します。

(2)避けるべき飲酒等について
避けるべき飲酒や飲酒に関連した行動には、例えば以下のようなものがあげられます。飲酒をする場合には、自分が現在どのような状況にあるのかを確認し、飲酒に適するかを個別に判断していく必要があります。

①一時多量飲酒(特に短時間の多量飲酒)
さまざまな身体疾患の発症や、急性アルコール中毒を引き起こす可能性があります。一時多量飲酒(1回の飲酒機会で純アルコール摂取量60g以上)は、外傷の危険性を高めるものであり、避けるべきです。

②他人への飲酒の強要等
飲酒はさまざまなリスクを伴う可能性があるものであり、他人に無理に飲酒を勧めることは避けるべきです。併せて、飲酒を契機とした暴力や暴言・ハラスメントなどにつながらないように配慮しなければなりません。

③不安や不眠を解消するための飲酒
不安の解消のための飲酒を続けることによって依存性になる可能性を高めたり、飲酒により眠りが浅くなり、睡眠リズムを乱す等の支障をきたすことがあります。

④病気等療養中の飲酒や服薬後の飲酒(病気等の種類や薬の性質により変わります)
病気等の療養中は、適度な飲酒でも免疫力がより低下し、感染症にかかりやすくなる等の可能性があります。また、服薬後に飲酒した場合は、薬の効果が弱まったり、副作用が生じることがあります。

⑤飲酒中または飲酒後のおける運動・入浴などの体に負担のかかる行動
飲酒により血圧の変動が強まることなどによって、心筋梗塞などを引き起こす可能性や、転倒などにより身体の損傷を引き起こす可能性があります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕