健康食品の法規制3 消費者を混乱させる法規制

健康食品に関する法的な規制は、健康食品を販売する事業者にとっても健康食品を使用する人にとっても理解しにくく、さまざまな問題を起こす要因となっています。

よく知られているのは、健康食品は医薬品的な有効性を表示したり、述べたりして販売することができないということです。この法規制は販売事業者だけでなく、健康食品を使用する消費者も混乱させています。

というのは、商品パッケージやチラシ、広告などを見ても、消費者が知りたいことである、どんな状態の人が摂るものなのか、どれくらいの量を摂ればよいのか、いつ摂ればよいのかということが書かれていないからです。そのために手探りで自分に合った商品を探し、これが正しい摂り方であると思われるタイミングを想像して摂取している人も少なくありません。

中には、健康食品は医薬品と同じような形状(錠剤、カプセル)ということで、医薬品と同じように食後に摂っているという例も多くなっています。

健康食品は成分の抽出から精製、凝縮まで技術的に目覚しい進歩を遂げていることもあって、効果的な摂取タイミングが明らかとなっています。大雑把な分類でも脂溶性の成分は胃の中に脂肪がある食後に摂るべきものですが、胃の中に何もない空腹時に摂るということも普通に行われています。それでは、せっかくの成分が素通りして、何も吸収されないということにもなります。

何もわからないまま摂取することは、無駄になったり、効果が充分に発揮されないことになり、期待するだけの効果が出るまでには多くの量を摂るしかない、その分だけ多くの量が売れるということになります。そのような販売事業者にはよくても、消費者のためにはならなくいということも起こっているのが、現状の法規制の結果です。

消費者が知りたいことが何も言えないのは、健康食品を規制する医薬品医療機器法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)と、それに基づいた「無承認無許可医薬品監視指導マニュアル」で規制されているからです。

規制を守っている健康食品は知りたいことが伝えられないという、不思議なことが生じているのが現状ということです。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕