免疫力を高める温活の方法

身体の冷えを改善して体調を整える“温活”は、さまざまな方法があり、効果の程度にも差があります。日本能率協会の病院関連展示会のHOSPEXの特集展示のカラダ改善プロジェクトに温活EXPOでは医学的にも有効な展示が始まるなど、温活は第二段階に入ろうとしています。
身体を温めると血流がよくなり、免疫細胞の白血球が全身を効率的に巡るようになり、これが免疫を高めることにつながります。免疫というのは敵と味方を区別して、敵だけを攻撃・排除する機構を指しています。その攻撃と排除に働いているのが免疫細胞です。
体温が1℃下がると免疫は37%も低下すると言われています。メディカルダイエット的にいうと、体温が1℃下がるとエネルギー代謝は12%も低下するとの研究成果もあります。では、体温が1℃上がると、同じ割合だけ免疫が上昇するのかというと、そんな程度ではありません。研究者によって異なるのですが、5〜6倍にも高まるというのが一般に広まっています。この場合の1℃というのは身体が冷える人のプラス1℃のことではなくて、通常の体温に対してのプラス1℃なので、冷えている人は、かなり体温を高くしないといけないことになります。
体温を高める方法というと歩くことと入浴がよくあげられます。実際に体温を高めるために入浴しようとすると、42℃のお湯に10分も入っていなければなりません。42℃の入浴では自律神経の交感神経の働きが盛んになっているので、体温上昇はしばらく続いているものの、徐々に下がっていきます。
こういったことに比べると、温熱治療器を用いた高温熱刺激は、免疫細胞の中でもがんや腫瘍に対抗するキラーT細胞の数を増やすことが確認されています。キラーT細胞が増えれば、それでよいというわけではなく免疫の司令塔であるヘルパーT細胞のバランスも重要になります。温熱療法の免疫に関する効果については、以下のリンクを参照してください。

温熱療法免疫リンク