学習障害16 感覚過敏の嗅覚過敏が与える学習への障害

感覚過敏の嗅覚過敏の特性としては、以下のことがあげられています。
・特定のにおいがものすごく苦手(石鹸、柔軟剤、花、線香、香水、食品、バス、体育館、体育用具室、保健室、絵の具、接着剤などの乗り物のにおい)
・給食のにおいが苦手
・いろいろなにおいがする食堂が苦手
・化粧品売り場や食品売り場、動物園など苦手な場所にいられない
・他の人が気づかないようなにおいにも気がつく
・なんでもにおいを嗅いで確かめる
・唾液や汗など自分のにおいを嗅ぐ
・トイレの前を通れない
嗅覚過敏の特性の中で学習障害に与える影響としては、特定のにおいがものすごく苦手ということが最大の特徴となっています。普通であれば気にもならないはずの室内のにおいに敏感に反応して、それが、まさに鼻についてしまい、勉強に集中できないといことが起こっています。味覚や聴覚には慣れが起こって、だんだんと気にならなくなっていくということがありますが、嗅覚に関しては脳が嫌な記憶として感じたものは、ずっと引きずっていきます。嫌なにおいは誰にとっても嫌な感覚でしかありません。
また、においの記憶が残りやすく、残っているところに次のにおいが入ってくると、複数の嫌なにおいが重なって、前以上に悩まされることになります。そんなにおいに過敏に反応してしまうことに悩んでいる間は集中して勉強することは難しいので、まずはにおいを気にしないで済む環境を整えていくことが大切になります。