新しい生活様式での免疫強化の5つの「わ」

新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込めるようになったとはいえ、変異するという特性から、いつ異なった株のウイルスが再度、感染を引き起こして感染拡大になるかわからないということから、抑え込んでいる状況であっても対策は続ける必要があります。その対策の第一は3密対策で、次に重要なことは免疫対策です。免疫を強化することで、もしも感染が広がりつつある状況になったとしても、今回のような感染拡大とはならないようにすることができます。
免疫を高める方法としては、これまでにも身近にできることから紹介してきました。そのときに標語として「まごたちにはやさしい」ということを示して、食べるべき食材を紹介することもしてきました。また、注意すべきこととして、「あかさたなはまやらわ」も紹介しました。これに続いて紹介するのが、5つの「わ」です。この場合の「わ」が輪であったらオリンピックの五輪ということになるわけですが、都合よく丸いもので示すことまでは今は進んでいません。
5つの「わ」として取り上げられているのは、和食、わかめ、ワイン、笑い、そしてワンチームです。5つ目をワクチンとしているところもあるのですが、ワクチンは免疫を高めるのではなく、免疫が低い人でも対応できる方法であるので、一緒に戦うという意味でワンチームを採用しているところが多くなっています。新型コロナウイルスは中国から始まり、中国での被害が大きかったことから日本人も危険度が高いと言われていたものの、日本人では驚くほど感染者、死亡者が少なかったことから日本人が伝統的に食べてきた和食が関係していると世界的に認識されるようになってきています。
わかめは和食食材の一つで、日本人には海藻類の細胞膜を破壊する酵素があるということがわかり、これは世界的にということではなく、日本での話となります。ワインは白ワインではなく赤ワインのほうで、赤ワインの豊富に含まれるポリフェノールの抗酸化作用が血流を盛んにして、免疫強化につながるとして注目されています。
笑いは免疫細胞の働きを高めることが知られていますが、中でもリンパ球のNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化させることが知られています。NK細胞は全身をパトロールして、がん細胞やウイルスを直接的に攻撃する免疫細胞です。笑いは心から笑ったほうが活性化させられますが、無理に笑った場合でも半分ほどの活性度があるということが判明しています。