日本人は筋肉が少ないから体温が低いのか

5歳の女の子の疑問に答えられない大人が叱られるという人気テレビ番組で、日本人の平熱が低いということをテーマとして取り上げていました。実際の質問の内容は「平熱って何?」でしたが、平熱はエコだからというわかりにくい説明でした。日本人の平熱は36.0〜36.5℃なのに対して、欧米人は37.0〜37.5℃と高いという事実を紹介するために複数の欧米人の体温を測定していました。
その理由として欧米人は筋肉の量が多いということをあげて、日本人でも筋肉が多いボディビルダーの平熱は37℃以上ということも体温測定の結果を見せて、筋肉量が関係しているという説明としていました。
これを見ていて、これは質問が来るなと思っていたら、案の定、すぐにメール連絡がありました。その相手は、いつもの通りで、他局のテレビ関係者です。東京にいたときにはテレビの健康関連の番組に情報提供をしていて、岡山に移住後も情報提供や監修は、どこでもできるということで続けてきました。私に聞いてきたからといって、すぐに番組になるわけではないとしても、後追い企画として会議に提案しようということです。これも、いつもの通りです。
その質問は、「日本人はボディビルダーのように筋肉をつけないと体温が上がらないのか」というもので、そこまで筋肉をつけないと体温が低いということは、筋肉以外に理由があるのではないか、というのは当然の疑問です。その回答に関連するコラムは次回で日本人の体質として紹介しますが、寒い北方で進化してきた欧米人と違って、日本人は歴史的に多くの体熱を作らなくてもよかったので、温まりにくくて、血液の温度も1℃ほど低くなっています。欧米人が温かいのではなくて、日本人が冷えやすい体質となっているのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)