時間泥棒7 もっと重要なことができたと言って止める人

重要で急ぐことは最優先させることで、自分一人ではこなせないからと他の人に助けを求めることは普通にあることです。その求めに応じて手を貸して、いよいよ本格的に進もうという段階になって突然、後回しにされることがあります。

後回しにしてよいことは、重要であっても急がないことで、今は慌ててやることではなくても個人や会社にとって大事なこと、時間をかけてやったほうがよいことなどです。初めは重要で急ぐと思っていたのに、後になって急がなくてもよいことに変わることはあります。

それは仕方がないことで、後になって考えたら、そのほうがよかったということもあります。ただ、その変えたこと、心変わりについて説明してもらわないと、少なくとも変更があったことを伝えてもらわないと、準備を続ける、待っているという時間は、時間が盗まれたのと同じことになります。

そのことを伝えたときに、よくある反応が、「もっと重要なことができた」「もっとよくするために変えた」「よくするために人脈づくりや勉強に時間をかけている」といったことです。それを自分の頭で考えるだけでなく、これまで一緒になって進めてきた人に対して説明するのは当然のことです。

ところが、ちゃんと進めば、みんなが納得してくれるとの考え(思い込み)で説明もせずに、自分が正しいと感じたこと、楽しいこと、他の人に喜ばれることだと言って、説明を怠る人がいます。それも本人が悪いことだとは感じていないこともあります。

これこそテーマの時間泥棒そのものの行動なのですが、「時間泥棒は泥棒をしていることに気づいていない」ということを本人に言っても、他人事として軽い気持ちでしか聞くことができない人がいるものも事実です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕