校友会は地方で力を発揮するのか

大学の校友会は、大学が東京にあり、住まいも東京だったときには、それほど重要と感じなかったというよりも、存在すら忘れていた時期もありました。ある有名私立大学の校友会が定期的に全卒業生を対象にして校友会の大々的な集まりを開催して、人脈づくりに力を注いでいたのを見聞きしてきたので、それとの差も感じていました。なにしろ、その大学の卒業生といえば政財界、医療業界、教育界などで活躍している人が多く、卒業後の人脈づくりが大学の特徴の一つにもなっていました。
その校友会の運営者と知り合ったことがあり、岡山に移住してから初めのうちの新たな人脈は、自分が卒業した私立大学の校友会ではなくて、別の校友会だったという、卒業生仲間からすると不義理なこともしてきた感じです。
東京にいたときには、人との出会いは断ることのほうが多かったくらいで、フェイスブックも必要なかったのですが、思ったように岡山での知り合いが増えなかったこともあって、そして仕事でメッセンジャーを使うことになったこともあって、9か月前からフェイスブックを始めました。そのためにお友達の数は600人ほどです。
フェイスブックを通じて校友会の岡山支部長と巡り会い、すでにフェイスブックで交流している方が同窓生であることがわかったりして、校友会の力を期待する時期が訪れたように感じました。ところが、岡山県内の校友会の会員は年齢が高い人が多くて、若い人が少ないことがわかりました。これは若い世代が昔ながらの人脈に関心がないということではなくて、岡山県内にも大学が増えて、わざわざ東京に学びに行かなくてもよいという時代になったことが影響しています。
しかし、期待しているのは岡山の各地に根付いて活躍しているベテランの方々の力で、まさに高齢者となった自分には、こんなにも心強い人脈は他にないと感じています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)