発達栄養学183 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・小学校4

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の小学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
(イ)当該教科で指導することが考えられる題材例
B(1)「食事の役割」、(2)「調理の基礎」、(3)「栄養を考えた食事」の項目を相互に関連させて取り扱うとともに、「A家族・家庭生活」、「C消費生活・環境」の内容と関連を図るよう配慮します。
また、理科、体育科などの教科などや学校給食との関連を考慮するとともに、第4学年までの食に関する学習との関連を図り、家庭科の特質に応じて、食育の充実に資するように配慮します。
*食事の役割や食事の仕方については、例えば、家庭の食事や学校給食などについて振り返り、おいしかったことや楽しかったことを話し合ったり、なぜ食べるのかについて考えたりすることを通して食事の役割を知り、日常の食事の大切さについて気づくようにします。食事の仕方については、お茶の入れ方・供し方、調理実習の試食などを体験しながら、日常の食事に必要とされるマナーや食事の配膳の仕方を具体的に扱うようにします。
*日常の食事の仕方については、児童の日常の生活の中から、人と共に楽しく食べるためのマナーや食卓の工夫について問題を見いだし、課題を設定するようにします。例えば、A(3)「家族や地域の人々との関わり」と関連させて、学校給食の時間に低学年の児童と共に楽しく食べるための計画を立てて、自分の食事の仕方を振り返り、改善するために考え、工夫する活動などが考えられます。