発達栄養139 むし歯の有無別の間食の与え方

「幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド」の中から、むし歯の有無別の間食の与え方について紹介します。これは平成27年度乳幼児栄養調査結果に基づいて発表されたものです。

2)むし歯の有無別の間食の与え方
子どもにむし歯のある人に「欲しがるときにあげることが多い」「甘い飲み物やお菓子に偏ってしまう」「特に気をつけていない」と回答した保護者の割合が高くなっていました。回答者は2〜6歳の保護者です。

むし歯が「ある」と回答した2〜6歳児の保護者の割合は19.2%で、むし歯の本数が「1本」が最も多くて32.4%であり、「2本」は27.8%、「3本」は13.7%でした。

むし歯の有無別に間食の与え方をみると、「時間を決めてあげることが多い」、「甘いものは少なくしている」、「間食でも栄養に注意している」と回答した者の割合は、むし歯のない子どものほうが高く、「欲しがるときにあげることが多い」、「甘い飲み物やお菓子に偏ってしまう」、「特に気をつけていない」と回答した者の割合は、むし歯のある子どものほうが高くなっていました。

むし歯あり(503人):「時間を決めてあげることが多い」(46.1%)、「甘いものは少なくしている」(15.9%)、「間食でも栄養に注意している」(8.0%)、「欲しがるときにあげることが多い」(27.2%)、「甘い飲み物やお菓子に偏ってしまう」(21.7%)、「スナック菓子を与えることが多い」(15.5%)、「特に気をつけていない」(12.1%)

むし歯なし(2112人):「時間を決めてあげることが多い」(58.7%)、「甘いものは少なくしている」(24.6%)、「間食でも栄養に注意している」(11.4%)、「欲しがるときにあげることが多い」(19.1%)、「甘い飲み物やお菓子に偏ってしまう」(16.1%)、「スナック菓子を与えることが多い」(15.8%)、「特に気をつけていない」(8.2%)

また、むし歯予防のための行動として、「間食の与え方について注意している」と回答した者の割合は、むし歯のない子どものほうが高くなっていました。