肌とストレス21 ターンオーバーを整えるスキンケア

ストレスが原因の肌荒れは皮膚の新陳代謝のリズムのターンオーバーを乱します。皮膚は表皮、真皮、皮下組織によって構成されていて、ターンオーバーが目に見えてわかるのは表皮の変化です。

表皮は4層に分かれていて、外側から角層(角質層)、顆粒層、有棘層、基底層となっています。ターンオーバーの始まりは基底層で作られる基底細胞で、基底細胞が細胞分裂を起こして角質細胞となります。この角質細胞が徐々に押し上げられていって、皮膚の表面に現れ、最終的には角層が剥がれ落ちます。そして、新しい角質に入れ替わっていきます。

表皮の一番下側の基底層のうち真皮と接しているのは基底膜といって、ここで皮膚の細胞に必要な栄養素と細胞の中で発生した老廃物との交換が行われています。この交換がスムーズに行われているとターンオーバーもスムーズに行われるようになります。

この健康的なターンオーバーの周期を乱して、肌の再生を送らせてしまう大きな原因となっているのがストレスなのです。

ターンオーバーの一般的な周期は、20代では約28日とされていますが、これはストレスがかかっていない状態でのことで、ストレスが強くなると代謝が低下していくために日数がかかるようになります。

年齢を重ねるとターンオーバーの周期が長くなっていきます。30代では35〜40日、40代では40〜45日にもなります。ということは、ストレスはターンオーバーを長くして、肌が老化した状態にさせてしまうというわけです。

ターンオーバーの周期が長くなると、皮膚の乾燥も起こりやすくなります。乾燥は皮膚の老化を、さらに進めることにもなるだけに、乾燥を防ぐ保湿成分によって水分を補給することが大切になります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕