肌とストレス7 ストレスで体内毒素が増える

自律神経の交感神経の働きが盛んになりすぎるストレス状態は、消化、吸収と並んで排泄にも影響を与えるわけですが、便通がよくないと肌に悪影響を与える有害物質が肌荒れを起こす原因にもなります。

腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌が存在していて、腸内環境がよいとされる人の場合には「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」の割合になっているといいます。

便通がよくないと悪玉菌が増えやすくなり、善玉菌が増えにくくなるために、どうしても悪玉菌が優位になりがちです。悪玉菌は有害物質(毒素)を作り出しますが、それは大腸の壁を通過して血液中に入っていきます。この有害物質は肝臓で解毒をされるものの、多くなりすぎると充分に解毒されなくなり、再び血液中に入ります。

その毒素が皮膚に送られると、これが肌荒れの原因となります。便秘をすると肌荒れをするという人は悪玉菌が多く、有害物質が多く作られていることが考えられます。

善玉菌が主にエサ(栄養源)とするのは糖質、乳製品(乳糖)、食物繊維で、悪玉菌が主にエサとするのは動物性たんぱく質と脂肪です。肉食や油の使用量が多い食事は、悪玉菌が増えやすくなります。

ストレスを弱める努力をしても、なかなか腸内環境が整わないという人は、善玉菌を増やす工夫が大切になるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕