講習NAVI31 発達栄養学とメディカルダイエット

発達障害の支援活動を進めるために、発達障害児支援施設を運営するNPO法人(特定非営利活動法人)では監事、発達障害児と保護者の地域支援をするNPO法人でも監事、地域の発達障害支援を手がける一般社団法人では理事を引き受けています。これらの法人を通じて、交流をしている保護者グループや自治体関連機関、大学などを通じてメディカルダイエット研究の成果を伝えています。

その研究成果というのは“発達栄養学”です。このキーワードのおかげで、メディカルダイエットと発達障害児支援を結びつけてイメージしてもらえるようになりました。

メディカルダイエットは、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を身体に備わっているエネルギー代謝システムによって、健全に生きていくために必要なエネルギーを作り出す手法を指しています。その手法として、運動や生活活動を有効に使うことを目的として、「食事×運動」「食事×入浴」「運動×入浴」という組み合わせによるエネルギー代謝の促進を研究して、その効果的な方法を伝えています。

発達栄養学は、もともとは発達障害の改善を目指した栄養学ですが、成長途中の子どもなら誰にも通用する共通項もあります。しかし、発達障害児は神経伝達物質のセロトニンが不足していることから自律神経の調整を乱していて、これが発達障害の状態を改善しにくくなせていることが確認されています。

セロトニンは食事と生活によって体内で増やすことができます。そのための方法を紹介するだけでなく、発達障害の特徴に合わせて、さらに個人や家庭の事情も配慮して、無理なく無駄なく好結果を出せるようにするには、メディカルダイエットの手法が必要になります。

だから、メディカルダイエットの資格認定者に、次の講習テーマとして子どもの10人に1人が該当して、生涯に渡って特性が継続する発達障害の改善に貢献してもらえるように、メディカルダイエットと発達栄養学の両方の講習をすすめているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕