ツイン・ウォーク3 歩いて多くエネルギーを発生させる

左右の脚を交互に前に出せば歩くことはできるものの、このことによって効率よくエネルギーを作り出せるとは限りません。東京にいたときに日本ウオーキング協会の仕事をしている中で、日本ウォーキング学会の会長と巡り合い(会長は当時は日本ウオーキング協会の理事でもあった大学教授)、健康づくりのためのウォーキングの技術的な面を学ぼうとしたのですが、望みはかなえられませんでした。

「歩くのは健康で、健康だから歩ける」というのが持論で、繰り返し技術面の話を求めても、「長く歩くことは健康づくりの秘訣」と言われ続けました。このときには、私は日本健康スポーツ連盟の理事を務めていて、健康ウォーキングの実施のために日本ウオーキング協会のウオーキング指導者講習のために送り込まれ、学術研究としてのウォーキングについても学ぼうとしていました。

(日本ウオーキング協会はウオーキングを固有名詞として使っていて、日本ウォーキング学会など他の団体はウォーキングを使っている)

長く歩くことによって、多くのエネルギーが作られるので、このエネルギーを健康に活かそうとの考えは、健康づくりのウォーキングに取り組む人には共通していることです。長く歩くことを否定するものではないのですが、長く歩くことだけが多くのエネルギーを作り出す方法ではありません。長く歩けない(距離も時間も)人には、効果的なエネルギー産生の歩き方を教えて、これが続けられるようにすることが求められるはずです。

ウォーキングによって多くのエネルギーを作り出すことができても、これを無駄づかいしては勿体ないことです。このエネルギーを健康の増進に活かすためにも、健康づくりに適した歩き方をしてほしいとの願いから、“健康ウォーキング”、健康効果が2倍になる“ツイン・ウォーク”を研究して、実践もすすめているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕