2023/5/17 エネルギー代謝の異化と同化

私がL−カルニチンの研究を20年にもわたって続けていることを伝えると、「ダイエットの健康食品を販売しているのですか?」と聞かれることがあります。私が代表を務める日本メディカルダイエット支援機構はNPO法人(特定非営利活動法人)で、公益活動100%なので一般的な商品の販売をすることはできません。

L−カルニチンの機能性を伝えて、販売する会社や団体などを支援することはできるものの、直接販売するわけにはいきません。それなのに、私からL−カルニチンのサプリメントを買って使っている人は複数います。これは研究用のL−カルニチンを実践として使いながら、自分の身体を使って研究成果を確認してほしいという研究活動の一環としての提供です。

L−カルニチンを使って、希望するような結果が得られるように、効果的な使い方、より効果を高める方法についても伝えています。“希望するような結果”というのは、L−カルニチンの機能性として知られている脂肪の代謝を進めることによるダイエット効果だけではありません。

脂肪はエネルギー量が他のエネルギー源よりも高いので、細胞の中で多くのエネルギーを作り出すことができます。細胞の中で作られたエネルギーは、その細胞の中だけで使われます。細胞の中では、エネルギーを使って、生化学反応が起こっています。生化学反応というのは、それぞれの細胞の役割のための変化のことで、生化学反応を盛んにして、細胞本来の働きを高めるためには多くのエネルギーを作り出すことが重要になるのです。

エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)からエネルギーを作り出すことは“異化”、エネルギーを使って体内に必要なもの(細胞の材料、酵素、ホルモン、神経伝達物質、代謝促進成分など)を作り出すことは“同化”といいます。

この同化のための異化、つまりエネルギー代謝の促進が私たちの研究テーマです。私たちの資格認定のメディカルダイエットアドバイザーも発達栄養アドバイザーもエネルギー代謝が重要な講習テーマとなっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕