2本のポールを使って歩くノルディックスタイルのウォーキングは、上半身も使って歩くことから、筋肉強化にもエネルギー代謝の向上にも役立つ歩行法となっています。ポールの種類(後つきのスポーツ感覚の歩き方をするタイプ、前つきで安全性を確保する歩き方をするタイプ)、普及団体によって歩き方の流派のようなものがありますが、歩くことに関しては、それぞれの考え方で実施してもらえればよいと思っています。
共通して注意してもらいたいのは周囲への配慮で、少なくともポールが当たるような位置に近づいてはいけないことと、ポールは地面についておくということです。そして、他の歩行者が多い道では、ポールをつかずに手で持って歩くようにすることです。
デパートやスーパーマーケットの中を、ポールを使って歩いていた人を見かけることがあります。杖をついているのとは違って、ポールがないと歩けないわけではないはずなので、そのようなことだけはやめてほしいことです。
ポールを使って歩く人が邪魔だ、危険だと思われないようにすることが大切で、そのようなことがなければポールを使ったウォーキングは一般の歩行者と同様に自由に歩くことができます。危険だと認識されたら、グループで歩くのに、いちいち通行許可を取らなければならなくなってしまいます。
ポールを手にしていると、指さすということがしにくく、ついついポールの先を上げて方向を示すようなことをしがちです。急にポールが上げられたら、危険になる、危険でなかったとしても危険を感じさせることにもなりがちです。
少なくとも腕の高さまで上げるようなことはしてはいけないのですが、マナーがよろしくない人の場合、指先の代わりに使う人がいて、エレベーターのボタンを路面につけたゴムパッドの部分で押している人を見たことがあります。
これ以外は、2本のポールを使って、チャンバラをしないことくらいです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕