サプリ概論275 入浴と食事とサプリメントの組み合わせ

入浴の後に食事をすることで、体内で合成される脂肪の量を変えることができます。そのために重要になるのは入浴温度です。入浴温度によって自律神経の交感神経と副交感神経の切り替えが起こります。

高めの温度(42℃以上)では交感神経の働きが高まり、胃液とインスリンの分泌が抑えられるので脂肪合成が抑えられます。高めの温度での入浴の後に食事をすると、胃液が減って脂肪の分解が低下するために吸収量が減ります。また、インスリンの分泌量が減ると、肝臓で合成される脂肪が減ります。

逆に、低めの温度(38℃以下)では副交感神経の働きが高まり、胃液とインスリンの分泌が亢進するので脂肪合成が進んでいきます。このような理由から、エネルギー代謝を高めるためには高めの温度での入浴の後に食事をするのがよいことになります。

夕方以降の時間帯は副交感神経の働きが盛んになり、脂肪合成が進んでいくので、効果が出やすいタイミングは夕食の前の入浴となります。

この働きを促進するために使われるサプリメントはL‐カルニチンです。L‐カルニチンは全身の細胞でエネルギー産生を行っているミトコンドリアに取り込ませるために必要な代謝促進成分です。

L‐カルニチンによって脂肪がミトコンドリアに多く取り込まれると、脂肪の分解が進んで、脂肪酸が多く作られます。そのために必要になるのは水溶性ビタミンのビオチンです。

この脂肪酸を効果的にエネルギー化させるためには、高エネルギー化合物のアセチルCoAに変化させる必要があり、そのときにはビタミンB₂、ナイアシン、パントテン酸が必要になります。