ダイエットが思ったように進まない人や、リバウンドしてしまった人がよく言うのは、自分のせいではない、周りや環境がよくなかったから、ということです。
ダイエットとは違う話ですが、歩いていて転んだ人は、ちゃんと歩けるのに「道が平らでなかったから」、「道がデコボコしていたから」と言い、道に問題がないと「靴が足に合っていなかった」、靴に問題がないと「靴ひもが緩んでいた」、靴ひもにも問題がないと「靴と靴下があっていなかった」、「ズボンがきつくて足が前に出にくかった」、それも問題がないと、やっと自分のことになるものの、「たまたま疲れていた」、「仕事が忙しくて寝不足だった」「空腹だった」、「周りの人が気になって足元に注意が行かなかった」などと続き、その言い訳も通じないとなると「年のせい」、「運動不足で筋肉が弱っていた」、「たまたま一歩だけ足の踏み出しが悪かった」などなどと出てくるものの、最後まで“歩く姿勢が悪かった”“正しく歩けていなかった”という話にはなりにくいものです。
ダイエットをすると強く誓ったのに我慢ができずに間食をしたときも言い訳が続けて出てきますが、この言い訳を逆手にとって指導するのが“行動療法”です。なぜ間食をしたのかを考えると、目の前に食べ物が合って、食べる時間(暇)があったからです。ならば食べ物を目の前に出さなければよい、ダイエットによくないとわかっている食べ物を買ってこなければよい、ということがわかります。
なぜ買ってきたのかを考えると、おなかがすいたときに買い物に行ったからであり、次は食事の後に行こうとなります。もっと言えば食べ過ぎにつながるものを売っているところに行かない、ということになります。
お菓子や甘いものは、食べ方によってはダイエットをサポートすることにもなります。その方法を研究するのもメディカルダイエットの役割の一つです。食べてはいけないタイミングで、余計なものを食べたのは食べ物が置いてあるところにいて、時間を持て余していたからです。これを解決するには、そのときに家の中ではなく、外にいればよかった、ということになります。そこですすめているのはアウドドアに出て歩くことです。歩きながらでは食べにくく、歩くことによるダイエット効果もあるわけで、「食べたくなったらウォーキング」をキャッチフレーズとして伝えるようにしています。