「支援する人を支援する」という言葉は心に響きやすいキーワードになりやすくて、支援が必要な人を直接的に支援することはできなくても、直接的に支援をする人を支援して、間接的に支援をするということなら自分にもできることがある、と考える人も多くいます。
日本メディカルダイエット支援機構は臨床栄養から活動を始めたこともあり、病院の食事から介護施設の食事なども研究してきただけに、食事の面での間接的な支援を求められることが多くなっています。
安全な方法、衛生的な方法、効率的な方法、支援を受ける人(患者や要支援者)と支援する人(看護師や介護士など)の健康づくりなどの提供の要請を受けると、ノウハウを提供してきました。
支援する側にも予算の問題があることは充分に承知しているものの、私たちの活動はボランティアではありません。「支援する人を支援するのはよいとしても、その私を誰が支援するのか」ということを、支援に関わるセミナーなどで追加的に話をさせてもらっています。
私を支援するというのは支援をした人(介護士など)や組織(社会福祉法人など)からのリターン、私を支援して社会活動を進めようという人(善意の間接ボランティアなど)ということになります。
善意での支援は推奨されることであり、褒め称えられることではあるとしても、短期間で終わったのでは意味がありません。何もされなかったことよりも、よい状態を経験してから、また前の状態になったときのほうがガッカリ感は強くなります。
「一時で終わる善意の支援はしないほうがいい」と言うつもりはないのですが、よいことを計画するときには、いかにして継続させるか、徐々にレベルを高めていくためには何をすればよいのかということも考えておく必要があります。
それもあって、あえて「私を誰が支援するのか」ということを口にするようにしているのです。
〔特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕