NKCP 精製ナットウ菌培養物

血流悪化による死亡は、がんに次いで多い死因

日本人の死因のうち、心疾患、脳血管疾患が24~26%を占めています。
心疾患のうちで約8割が動脈硬化により血液の流れが悪くなって起こる虚血性心疾患であることが言われており、多くの方が血流が悪くなって亡くなっているのが現状です。その数はがんに次いで多い日本人の死因となっています。
心臓および脳の血管が詰まってしまった場合、その処置は時間との戦いで、たとえ命が助かったとしても、時として重い後遺症が残るため健康寿命は短縮し、生活の質は極度に低下します。予防が何より大切といえます。
血栓は血管が傷つけられたときに凝固系の働きにより作られ、傷口が止血、修復されると線溶系の働きにより溶けていきます。しかし、ストレス、欧米型の食事、飲酒、喫煙等の生活習慣の乱れにより、現代人は凝固系に傾きがちになり、余分な血栓を作る傾向にあります。したがって、血液の凝固・線溶のバランスを安定させて、余分な血栓の形成を予防することができれば、健康寿命を伸ばすことができると考えられます。

ナットウ菌がつくりだす酵素に着目・開発されたNKCP
納豆には血栓を溶かす物質が存在することが知られており、それはナットウ菌が作り出す酵素であることがわかりました。
ナットウ菌が作り出す酵素は5種類確認されており、その中の一つがNKCP(バチロペプチターゼF)という酵素で、これが①血栓を溶かす作用、②血栓を予防する作用があることがわかり、その後の研究で③血液の粘度を低下させる作用もあることがわかりました。
NKCPはナットウ菌を培養し、ナットウ菌および不溶物の除去を行い、バチロペプチターゼFを独自の製法で精製を重ねて抽出した健康食品素材で(特許3532503号)、世界20か国以上での販売実績を誇ります。

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図① NKCPが血栓を溶かす様子

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いわゆる「ナットウキナーゼ」とは別の物質
ナットウ菌がつくりだす酵素といえばナットウキナーゼが知られています。ナットウ菌が作り出す酵素という点では共通していますが、構造も遺伝子も違う全く別の物質であることがわかっています。

血栓を溶かす力は2.5倍、予防する力は100倍、さらに独自の作用も
NKCPとナットウキナーゼの比較試験を行ったところ、NKCPはナットウキナーゼと比較して、血栓を溶かす力は2.5倍、血栓を予防する力は100倍もの差があることがわかりました(図②参照)。これは学会発表され、論文としても発表されています※1。
また、NKCPにはナットウキナーゼには確認されていない血液粘度低下作用が確認されており、EU諸国、中国、台湾、韓国では血液粘度低下剤としての特許を取得しています。

図②
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※1 ナットウ菌から産生される機能性食品素材の抗凝固効果及び線溶効果
Journal of Japanese Society Biorheology Vol.21,No.1,2007

実際の摂取による自覚症状の変化
実際に摂取した場合の自覚症状について調べました。健康な方26名(男性10名、女性16名)を対象にして、NKCPを一定期間摂取して頂き、自覚症状の変化を調査したところ、肩こり、頭痛、手足の冷え、めまい・ふらつき、疲労・倦怠感において多くの改善例が見られました。血流が促進され、局所の循環の改善により自覚症状が明らかに改善されたと推定されます。
症状が変化するまでの平均摂取期間は肩こりで1.4か月、頭痛で2.5か月、手足の冷えで4.5か月、めまい・ふらつきで2.6か月、疲労・倦怠感で0.8か月でした。また事前の検査項目にはなかったのですが、肌の状態が良くなった方、二日酔いしなくなった方、腰痛・寝つき・目の疲れの改善が見られた方がいました(図③参照)。

図③
参考資料 NKCP-3
FOOD FUNCTION 第4巻 第2号 1-4
NKCP長期摂取による自覚症状の変化について より抜粋、編集

血圧の低下、腰痛、膝痛の改善の報告も
NKCPは長期摂取による血圧の低下※2、腰痛※3、膝痛の改善も報告されています。これはNKCPの摂取により、血流が改善されることにより起こっていると考えられます。

※2 生活習慣病患者の血圧に対する納豆菌生成物の効果
Journal of Hypertension Open Access 2014, Vol.3, Issue 1

※3 血流障害が引き起こす女性生活習慣病患者の諸症状に対するBacillus subtilisvar. natto 製品の効果
International Journal of General Medicine 2015:8 41-46

NKCPの持続摂取による効果と安全性
血液の凝固・線溶系は複雑な反応から成り立っており、一つの因子を活性化してもそのバランスが崩れないような仕組みが備わっています。これは、血液の凝固・線溶系が異常になりにくいことを示していますが、その反面、一旦バランスが崩れて血栓ができやすくなると、崩れたバランスを元に戻すのは大変です。すなわち一度出来た血栓は溶けにくいことを示しています。したがって、血栓を溶かすよりも、血栓を作らないことが重要になります。
NKCPは血栓形成および血液粘度の上昇を抑制することで、固まりやすくなった血液を正常な状態に維持し、血液が体のすみずみまで流れる手助けをします(図④参照)。
また、ヒト、動物による安全性試験にて、その安全性は確認されているので、安心して摂取できます。納豆に含まれるビタミンK₂は除去されているので、ワーファリンと併用しても安全であることは確認されています。

図④
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資料提供:大和薬品株式会社