高エネルギー量なのにアボカドでダイエット

アボカドダイエットは、食事の前にアボカドを食べるだけの簡単なダイエット法で、食べるタイミングは朝食前でも夕食前でもよいとされています。アボカドは“森のバター”と呼ばれるほど栄養豊富で、たんぱく質、脂質、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、葉酸、ビタミンE、ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、食物繊維、オレイン酸、パントテン酸、リノール酸、リノレン酸はフルーツの中では最も多く含まれています。
特に多く含まれているオレイン酸は、動物性脂肪や植物性脂肪に含まれる不飽和脂肪酸で、代謝を高める作用が知られています。不飽和脂肪酸はコレステロールを提言させる作用があるものの、過酸化脂質が発生しやすくなるという弱点があります。しかし、オレイン酸は過酸化脂質を作りにくい特徴があります。
ダイエット成分として知られるコエンザイムQ10が含まれていて、コエンザイムQ10には細胞のミトコンドリアで脂肪燃焼を補う作用があります。具体的にはミトコンドリの中のTCA回路での代謝を促進させる酵素を補う補酵素となっています。コエンザイムQ10が多くあることによって、脂肪の代謝が進むことから、活性酸素が発生にくくなります。このようにコエンザイムQ10には抗酸化作用があるわけですが、さらに抗酸化ビタミンであるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEも含まれているので、さらに強い抗酸化作用が認められています。
エネルギー量は100g当たり187kcalと、りんごの54kcal、パイナップルの58kcalに比べると、かなり多くなっています。1個あたりでは約220kcalもあって、ご飯茶碗1杯分のエネルギー量と同じくらいなので、やはり食べすぎは注意しなければならないわけです。食事の前にアボカド1個を食べたとすると、減らさなければならないご飯の量は1杯分にもなるので、1食だけはご飯を抜くようなことをしないといけないことになります。