発達栄養学206 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・中学校13

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
(エ)他教科などとの関連
*「食事の役割と中学生の栄養の特徴」や「中学生に必要な栄養を満たす食事」の学習では、特別活動における学級活動(2)オ「食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成」の学習や理科[第2分野]「生物の体のつくりと働き」や保健体育[保健分野]「健康な生活と疾病も予防」の学習と関連を図ると効果的です。
エ 栄養教諭の関わり方
*給食に用いられている食品、献立の工夫、給食ができるまでの過程、生徒の給食の摂取状況および課題などについて説明したり、食品を実際に見せたりすることにより、生徒の日常食や地域の食材への関心を高めたり、中学生の時期の健康と食事との関わりについての理解を一層深めたりします。
*給食の献立を取り上げながら、中学生の時期の栄養や食品の組み合わせ、日常食としてふさわしい料理について説明したり、1日分の献立作成の方法や、作成した献立に具体的なアドバイスを行ったりします。また、生徒の作成した献立を、給食の献立の中に組み込むことなどにより、生徒の献立作成への意欲や関心を一層高めます。
*給食における食中毒予防のための衛生管理の取り組みや工夫について知らせ、調理実習で使用する食材や用具、食器の安全で衛生的な取り組みについての理解を一層深めます。また、食物アレルギーを有する生徒がいる場合は、材料にアレルギーの原因となる物質を含む食品がないかなどを確認し、事故の防止に努めるようにします。