平成27年国民健康・栄養調査の結果概要が発表され、その中に21年間で糖質の摂取が減少し続けているというデータが掲載されていることから、糖質制限の影響についての質問がメディアだけでなく、サイト閲覧者の方々からも寄せられています。
脳のエネルギー源は糖質の中に含まれるブドウ糖だけで、1日のエネルギー消費量のうち20%ほどが脳で使われています。1日に飲食で摂るエネルギー摂取量の60%ほどは糖質で、脳で使われる分を除いた40%が全身のエネルギー源として使われることになります。糖質制限をして糖質の量が半分になったとすると30%の量となり、20%分が脳には必要な量となるので、全身に回るのは10%に大きく減ることになり、これは4分の1の量にもなる計算になります。
実際には、そんなことはなくて、脳の機能を保持するために必要なブドウ糖の量を減らして全身の臓器や器官が最低限の働きをするために使って対応することになります。重要なエネルギー源のブドウ糖が不足した状態で脳をフルに働かせることはできなくなり、脳の機能が低下するのは仕方がないことです。
こういったことを考えると、まったく糖質をカットすることだけでなく、半分に減らすことでも大きな影響が出ることがわかります。