作成者別アーカイブ: JMDS

ロングブレスは、俳優の美木良介さんが開発した丹田を意識して強く長く息を吐く健康法で、2011年に初登場したときにはダイエット法で、ロングブレスダイエットとして広まりました。

それが今では「髪の毛が生える」として再燃して、さらに2019年にはインナーマッスルを鍛えて介護予防にもつながるというので、人気が高まってきています。

気になる毛髪の効果については後半で説明するとして、実際のやり方とダイエット、インナーマッスルのほうの効果を先に紹介します。ロングブレスダイエットは、鼻から大きく息を吸い込んで、口から勢いよく吐き出すのですが、ただ息を吐くのではなく、おなかをへこませて腹部の筋肉を使って一気に吐き出します。

これによって、血流もよくなり、次に息を吸ったときに多くの酸素が取り込まれ、これが赤血球によって全身に運ばれていきます。全身の細胞にはミトコンドリアという酸素と脂肪を使ってエネルギーを作り出す小器官があり、ここで多くの酸素が使われて、脂肪の代謝が高まると説明されています。

小器官というと小さな効果しかないようにイメージされるかもしれませんが、一つの細胞に100〜3000個もあり、筋肉では特に数が多くなっています。全身のミトコンドリアを集めると細胞の重量の10%ほどにもなり、体重が60kgの人は6kgもミトコンドリアがあることになります。

ミトコンドリアは運動で体に負荷がかかったり、多くの酸素を取り込んでいると数が増えていくという特徴があり、ロングブレスのよって脂肪の燃焼効率を高めていくことができるようになるということです。

インナーマッスルは体の深いところにある筋肉の総称で、インナーマッスルという名前の筋肉があるわけではありません。姿勢を保つ体幹の筋肉で、一般的な腹筋運動では鍛えることができません。腹筋運動で鍛えられるのは腹直筋、腹横筋などの表側の筋肉で、インナーマッスルを鍛えると腹部が引っ込み、腹式呼吸で酸素を多く取り込むことができるようになります。

3秒間で鼻から息を吸い、腹部をへこませながら10秒をかけて口から吐き出すということを10回ほど繰り返します。何回やったら効果があるというよりも、ロングブレスを行っていると徐々に体が温まってきます。これはミトコンドリアでの脂肪燃焼が高まってきている証拠とされます。
ロングブレスによる発毛は、血流がよくなることと関係しています。

ストレスを抱えていると呼吸が浅くなることが知られています。呼吸が浅くなると肺に入ってくる酸素の量が少なくなります。ストレスがかかっているときには自律神経の交感神経の働きが盛んになり、その結果として血圧の上昇、呼吸数と心拍数の増加が起こります。

ストレスを抱えたまま睡眠すると、寝ている間の呼吸も浅くなり、体に入ってくる酸素も少なくなります。毛髪を成長させる毛母細胞も他の細胞と同じようにエネルギー源と酸素が必要です。

毛髪は1日中、同じように成長しているわけではなくて、夜の10時から深夜の2時くらいまでの間に成長します。特に成長速度が早いのは深夜の0〜2時の間で、この時間帯には成長ホルモンが多く分泌されています。

毛髪も成長ホルモンを使って成長しているということですが、ロングブレスによってストレスが解消されることが毛髪の成長を促しているということになります。このことからすると、ロングブレスは寝る前に行うのが毛髪の発毛に役立つということになります。

毛髪の成長にはビタミンとミネラルも必要で、血流がよいということは、毛母細胞に運ばれるビタミン、ミネラルも多くなるということです。血流の促進がロングブレスの効果ということになると、体内に多くの栄養素が取り込まれるのは食事のときです。

食事の直後は胃の中に食べたものが詰まっている状態なので運動には向かない時間帯です。また、食事で摂ったビタミン、ミネラルは肝臓で活性化されてから全身で使われるので、食事と食事の間の時間帯、次の食事の時間が近づいてきて、胃が楽になってきてから始めればよいのです。

ちなみに、食事で摂った糖質が胃で完全に消化されるのには2時間、たんぱく質は4時間、脂質(脂肪)は6時間となっています。食事から2時間もたてばロングブレスをしてよい時間帯ということになります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

酵素が含まれた食品は、全身の細胞を働かせることができるということはメディアでもよく取り上げられることで、毛母細胞の働きをよくしてくれるので発毛に効果があるという情報も広まっています。

酵素は細胞の中にあって、それぞれの細胞が栄養素を取り入れて、生化学反応を起こすときに使われています。酵素なしでは細胞が働くことができないことから、どうやって酵素を増やすのかというのは健康でも美容でもテーマの一つとなってきました。

酵素が含まれている食品は数多く販売されているのですが、そのほとんどが植物に含まれている酵素を発酵などの方法で取り出したものです。植物の酵素が、動物である人間の酵素の代わりになるのだろうかという疑問はあるかと思います。

しかし、実際には植物の酵素が、そのまま人間の酵素にはならないものの、人間の酵素の働きに影響を与えているのは事実です。

人間の体の中で働く酵素は肝臓で作られています。その酵素は維持酵素と呼ばれていて、二つのルートの使われ方をしています。一つは消化酵素で、食べたものを消化するために使われています。

もう一つは代謝酵素で、これが細胞の中で生化学反応を起こす役割をしています。

維持酵素の1日に作られる量はほぼ決まっているので、消化酵素が多く必要になると代謝酵素に回る分が少なくなります。代謝酵素が多くなれば、毛母細胞に回される分が多くなって、発毛にプラス効果があるのは当然のことです。

食品には消化酵素が含まれています。生の野菜に多く含まれているので、生のままで食べるか、加熱するにしても温めすぎないようにすることで酵素を残して摂ることができます。

ところが、生で食べる機会が少なくなり、そもそも酵素が含まれている食品を食べることが少なくなると、胃から分泌される酵素の量を増やさなければならなくなります。その結果として、代謝酵素として使われる分が減ることになります。

このような状態が続けば、全身の細胞の代謝酵素が減り、毛母細胞の酵素も減って、発毛にマイナスの結果となってしまうことは当然に考えられることです。

消化酵素が多く含まれるのは野菜では大根、キャベツ、里芋などで、果物にも多く含まれます。パイナップルやキウイが肉を柔らかくするために使われるのは、消化酵素の働きを活用しているからです。

日常の食事からでは酵素の摂取が少ない人は、酵素の食品(ドリンクや錠剤)を摂ることもすすめられるわけです。

酵素の食品なら、すべてが全身の細胞を活性化させ、毛髪の育成にも効果があるわけではありません。酵素はタンパク質なので、加熱によって破壊されます。その温度は60℃です。食品が腐敗しないようにするための加熱が60℃以上で、この温度を越えると細菌や病原菌のタンパク質が破壊されて死滅します。

酵素の食品の場合は、滅菌の条件が整えられていないところで作られたものは、衛生のために最後に加熱して細菌などを死滅させています。ということは、酵素も破壊されているということです。だから、加熱については確認してから購入すべきです。

もう一つの酵素の食品の問題は、本当に酵素が含まれているか、ということです。酵素の食品は、酵素が含まれる野菜や果物、野草などを材料にして、これに発酵菌を加えて発酵させて作られます。酵素が抽出されて、活性を保ったままで食品になっていればよいのですが、発酵して作られた糖分だけが残っているというような商品も中にはあります。

これでは消化酵素としての働きは期待できなくなるので、酵素が残っている商品なのかも確認するべきです。商品のパッケージやパンフレット、会社のWEBサイトを見ても書かれていないことが多いのですが、これは問い合わせをしてでも確認しておきたいことです。

酵素が含まれていない、酵素が含まれていても破壊されているという商品であっても、ビタミン、ミネラルは充分に残っています。これが毛母細胞に効果があるという説明がされることもあるのですが、どうせお金を使うならビタミンとミネラルだけでなく、本来の酵素が摂れて、細胞の代謝酵素を増やす結果となる酵素の食品を使うようにしたいものです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

シャンプーをしないと毛髪の毛穴に皮脂が詰まって、これが発毛を妨げる原因にもなります。毛穴の皮脂を押し出すようにマッサージしながらシャンプーをしている人もいますが、これには時間がかかることから、かえってシャンプー液で毛髪がダメージを受けることを心配する人も少なからず存在しています。

毎日、シャンプーをする必要はないからと、入浴は毎日であっても毛髪を洗うのは1日おきという人もいます。しかし、皮脂の分泌が多い人の場合には頭皮も毛髪もベタついて、毛髪のベタつきが髪を薄く見せてしまうことに抵抗感を感じる人も少なくありません。

そこですすめられているのが、お湯だけで洗髪をする“お湯シャン”です。もっと短く“湯シャン”と呼んでいる人もいるようです。

シャンプーをすると、毛髪の汚れが除去されるのはよいとして、皮脂も取りすぎてしまうことがあります。皮脂は頭皮をコーティングして、これがバリアの役割もしていますが、シャンプーで洗いすぎると皮脂が多く取れて、角質が剥がれることにもなります。

角質は皮膚の表面の部分で、細胞としては死んでいるので、時間をかけて剥がれていきます。徐々に剥がれているうちは、その下の水分が減るようなことはないのですが、短い時間に多くが剥がれるようなことがあると水分が抜けるだけでなく、角質層の下の顆粒層が外からの刺激を受けやすくなり、皮膚が荒れたり、炎症を起こすようなことにもなります。

かかとの角質が硬く、厚くなったときには軽く除去するのはよいとしても、除去しすぎるとヒリヒリしたり、痛みを感じることにもなります。角質層が剥がれたときには、そこまでの変化はないとしても、皮膚には着実にダメージを与えています。

シャンプーのしすぎは頭皮を乾燥させすぎることになり、毛穴にもダメージを与えることになります。1日に1回のシャワーなら問題がないように思われても、頭皮の老化が進んできている状態では、刺激を受けやすくなっています。頭皮が弱い人の場合には皮膚炎を起こすことにもなります。そこで2回に1回は、お湯だけで洗髪をしようというわけです。

お湯だけで洗髪するときには、その温度がまずは大切になります。体をシャワーを使って洗うときの適度な温度というと、40〜42℃が一般的です。寒い季節には42℃以上の温度でないと体が温まらないということもあります。その温度のままで、お湯シャンをすると、これは熱すぎることになります。

お湯の温度は自律神経の調整に影響を与えます。リラックス系の副交感神経の働きが盛んになるのは38〜40℃での入浴をしたときです。副交感神経が働くと、血管はゆるみ、血流もよくなります。

ぬるめのお湯につかっていると、体が芯から温まってきて、心拍数が減ってきて、血圧も下がった状態になっています。ぬるめのお湯で洗髪することでも、同じように頭皮もリラックス状態にさせることができるということです。

お湯の温度が40℃を超えると徐々に副交感神経の働きが低下してきて、逆に交感神経の働きが高まっていきます。そして、42℃を越えると交感神経の働きが盛んになります。交感神経が働いているときには、血管が萎縮して、血圧が上昇して、心拍数も吸収数も高まります。

いわゆる興奮状態になって、入浴することで体脂肪の燃焼が進むというダイエット効果はあるのですが、この温度でシャワーを浴びたときには頭皮にとっては血流が低下してマイナスになります。

シャワーの温度を切り替えられない場合には、適度な温度に調整したバスタブのお湯を汲んで洗う方法でも大丈夫です。シャンプーを使っていないので、それほどしっかりと洗い流す必要はないからです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

日本人は特徴的な体質を持っていることが、よく言われます。体が冷えやすいこと、血流が弱いこと、血管が老化しやすいことが欧米人と比較して指摘されていますが、これらのことは間接的には頭皮に影響を与えて、毛髪の成長にも関係してくることです。

欧米人との比較だけではなくて、同じアジア人と比較しても中国や韓国の方とも異なった体質となっています。その体質の違いは、歴史的に食べてきたものが大きく関係しています。

日本人は今でこそ世界に誇る長寿となっていますが、日本人の平均寿命が50歳に達したのは今から80年ほど前の終戦後です。それまでは40歳台でした。

それが一気に世界のトップまで駆け上がったのは食事内容の変化であり、中でも大きく影響したのは肉食です。日本人の死亡原因は、がんに次いで心疾患、老衰、脳血管疾患、肺炎となっています。老衰と肺炎が上位であるのは高齢化が関係しています。心疾患(心臓疾患)と脳血管疾患は、どちらも動脈硬化が引き金となっていて、動脈硬化の影響が、どちらに先に出たかということです。

以前から心疾患と脳血管疾患は多いのですが、終戦直後はコレステロールの摂取量が少ないために血管が切れて亡くなる人が多くなっていました。それに対して、今では肉食によるコレステロールの摂取量が多いことで動脈硬化になり、血管が詰まって亡くなる人が増えています。同じ病名であっても、理由が逆になっているのです。

同じだけの肉を食べても日本人は動脈硬化のリスクが高くなっています。というのは、日本人は欧米人や北方のアジア人に比べると血液の温度が低くて、脂肪が固まりやすく、それが影響して血流が悪くなります。太い血管だけでなく、頭皮につながる毛細血管も流れが悪くなりやすいのです。

欧米人や北方アジア人は肉食の歴史が長くて、脂肪を燃焼させる能力が高くなっています。そのために体温が上昇しやすくて、血液の温度も高くなっています。

日本人の血液の温度は37〜38℃ですが、羊は約44℃、牛と豚は約40℃、鶏は約42℃の血液温度となっています。これらの動物の肉に含まれる飽和脂肪酸は高めの温度の血液の中で溶けていて、それよりも温度が低い人間の血液の中では固まりやすくなります。

日本人は飽和脂肪酸が血液中で固まりやすいのに対して、血液の温度が1℃ほど高めの欧米人や北方アジア人は動物の血液の温度に近いことから、日本人よりも飽和脂肪酸が固まりにくくなっています。

日本人は肉食のおかげで血管が丈夫になり、免疫も高まってきたものの、肉食を増やすと脂肪による健康被害が出やすく、血液の粘度が高くなって血流も低下しやすいのです。

そのために、血液によって細胞に送られる酸素や栄養素の供給が低下して、細胞から排出される二酸化炭素や老廃物の除去が遅れるようになります。特に血流が低下しやすい頭皮は、大きな影響が与えられることになります。

ちなみに魚は棲息する環境によって体温が変化する変温動物で、水温に合わせて血液の温度が変化して、温かい環境でも冷たい環境でも生き延びることができます。少なくとも水の中で暮らしているので、人間の血液温度よりも低いのは当然のことです。

その低い温度の中で溶けている不飽和脂肪酸なので、それよりも温かな人間の血液の中でも、さらに溶けやすくなり、いわゆる血液サラサラにしてくれるわけです。

毛細血管という名前から、髪の毛の太さがあると勘違いされがちですが、髪の毛の太さは平均で0.08mmです。毛細血管の直径は8μm(マイクロメートル)で、1000分の8mm(ミリメートル)でしかありません。毛細血管を他のものにたとえるとクモの糸の太さです。

血管の中を流れる赤血球の直径は8〜10μmで、毛細血管よりも大きな赤血球の場合には、扁平して通過していきます。赤血球は一つずつなら毛細血管を通過していくことができるのですが、血液中の脂肪が多くなると赤血球がくっつくようになり、通過できなくなります。そのために酸素が充分に届けられなくなっていきます。

血液の流れをよくして、頭皮に栄養と酸素を運ぶためには、脂肪の摂りすぎはいけないということを理解して、毛髪のためにすることは数々あっても、まずは食事の内容を見直してほしいのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

頭皮の血流が低下すると、毛母細胞に必要な栄養成分が届けられるのが遅れるために、育毛にも影響が出やすくなります。

血流を低下させる要因というと、血液をドロドロ状態にさせる血液中の脂肪の量が指摘されることが多いのですが、それと並んで注意しなければならないのが喫煙の影響です。タバコの健康への影響というと、末梢血管の収縮、血圧の上昇、心拍数の増加といった循環器系のほかに、呼吸器系、消化器系への影響などが指摘されています。

タバコを吸うと血液中の酸素が不足した状態になります。運動によって酸素不足になったときには心拍数を増やして、血液を早く巡らせることによって赤血球が早く酸素を運べるようにして対処しています。

運動を終えて、心拍数が元に戻ると、血流も元に戻ります。これに対してタバコを吸った場合には、赤血球が早く動くことだけでは酸素不足を解消できなくなることから、別の方法で対処しようとします。その方法というのは、赤血球を増やすことです。

赤血球が少ないことは全身の細胞に届ける酸素が不足することから、全身に影響を与えることになります。これとは逆に赤血球が多くなりすぎると、血管の中で混雑した状態になります。

特に毛細血管は直径が8μm(マイクロメートル)となっています。1μmは1000分の1mmです。これに対して赤血球の直径は10μmで、毛細血管の中をつぶれるようにして通過していきます。

全身の血管のうち毛細血管が99%を占めているので、赤血球が多くなりすぎると全身に大きな影響を与えることになるのです。これが最も大きな血液ドロドロの原因であり、毛細血管の中でも特に血流が低下しやすい頭皮に悪影響を与えることになるのです。

喫煙による循環器系への影響として、もう一つ危惧されているのはタバコを吸うことによる酸化です。タバコに含まれるニコチンやタールは有害物質として、異物を攻撃する免疫細胞のマクロファージが中に取り込んで処理をする貪食が起こります。

マクロファージの中では活性酸素を発生させて有害物質などを分解して、分解後にはマクロファージから外に排出されます。ニコチンもタールも粘度が高い成分で、すべてを排出することができずに、マクロファージの中に残ってしまいます。

そのために何度も活性酸素が発生するのですが、この活性酸素は外に漏れ出します。この一連の流れによって、タバコを吸うと多くの活性酸素が血液中に残ってしまうのです。

血液中で活性酸素による酸化の影響を最も受けるのは、悪玉コレステロールとも呼ばれるLDLコレステロールです。LDLコレステロールは肝臓からコレステロールを全身に運ぶ役割をしています。コレステロールは細胞膜の材料で、ホルモンの原料となっています。コレステロールは健康維持のために必要なものなので、血液中のコレステロールの70%ほどは肝臓で合成されているのです。

LDLコレステロールは体に必要なものであるために、マクロファージが攻撃するようなことはありません。ところが、活性酸素によって酸化すると変性LDLコレステロールという違った形になり、これをマクロファージは異物として内部に取り込んで処理をするようになります。

変性LDLコレステロールを限界まで取り込んだマクロファージは活動を止めて、血管の膜の中に入り込みます。これが続くと血管が厚くなり、硬くなっていく動脈硬化が起こります。

LDLコレステロールが多いことが動脈硬化の原因と一般には言われていますが、LDLコレステロールの酸化が大きな原因であり、これを防ぐには活性酸素を消去する作用がある抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEのほかに、抗酸化物質である食品の色素を摂ることで効果を得られます。

しかし、喫煙を続けていたら、これらの抗酸化成分の効き目を期待することはできなくなります。

動脈を通過する血液の量が減ると、毛細血管の勢いも弱まり、頭皮の血流も減っていくことになります。喫煙は頭皮の血流を着実の低下させることになります。

喫煙を続けていても、それほど薄毛にはなっていないと言う人がいるかもしれませんが、喫煙をしていなかったら、もっと毛髪が濃い状態、丈夫な状態であったかもしれなかったと、タバコがやめられない人には伝えるようにしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

毛髪には水道水に含まれる塩素がよくないという話がされています。水道水に塩素が含まれているのは水道法に従ったことで、蛇口から出る水には1ℓ(リットル)あたり0.1mg以上の塩素が含まれていることが義務づけられています。

塩素には消毒効果があって、病原菌に浸透して細胞膜を破壊する作用に加えて、病原菌の細胞の中の酵素やタンパク質を変質させることによって殺菌をしています。

塩素の影響を訴える人が、よく口にするのは病原菌も人間も細胞単位では同じ構造をしているので、殺菌作用がある塩素が人間にも影響を与えるこという考えです。

しかし、病原菌に比べて、人間の体は非常に大きいため、ほとんど影響がないというのが一般的な説明です。

それは体全体で比較しているからで、毛髪が生えている毛穴は水道水が直接的に当たるので、塩素の影響を気にする人は少なくないようです。

毛髪は硬質のタンパク質のケラチンで作られていて、毛髪の表面はウロコのようなキューティクルとなっています。このキューティクルがしっかりとしている毛髪は丈夫な状態が保たれて、表面が滑らかになります。

ところが、塩素の影響によってキューティクルが薄くなって剥がれやすい状態になると、ケラチンの変質が起こったり毛髪が傷つくようになります。

塩素が毛髪に影響しないように開発されたのが浄水シャワーヘッドです。通常の浄水器では多孔質フィルターによって不純物が吸着除去されていますが、浄水シャワーヘッドの場合にはカートリッジによる化学反応によって塩素が除去されています。

水道水に加える塩素は、水の中で塩素と次亜塩素酸に変化します。次亜塩素酸には強い酸化力があり、この酸化力によって病原菌の細胞膜を破壊することで殺菌しています。次亜塩素酸は酸化力を発揮させた後には、すぐに分解されます。

すぐに塩素が分解されるように浄水シャワーヘッドに使われているのが亜硫酸カルシウムとアスコルビン酸です。亜硫酸カルシウムは塩素を硫酸カルシウムや塩化ナトリウムに分解されて除去されます。硫酸カルシウムは石膏の主成分と同じカルシウムで、塩化ナトリウムは食塩の主成分です。アスコルビン酸はビタミンCとも呼ばれますが、デヒドロアスコルビン酸(酸化ビタミンC)と塩酸に分解されて除去されます。

この方法によって、浄水シャワーヘッドは塩素を分解して、毛髪にも毛穴にも影響しないようにしているわけです。

次亜塩素酸は漂白剤にも使われる成分で、プールには殺菌のために塩素が多く使われるために、毛髪の脱色が起こることもあります。シャワーでも塩素が除去されていない原水を使うことで脱色を気にする人もいるようですが、プールの塩素濃度は1ℓあたり0.4mg以上と水道水の4倍以上となっています。そこまでは濃くはないので、原水のシャワーでも脱色の心配はないとされています。

浄水シャワーヘッドはカートリッジを使用することから、塩素を除去するたびにカートリッジが消耗していきます。そのため、カートリッジは切り替え式になっているものが多くなっています。

シャワーはシャンプーだけでなく、体を洗浄したあとの泡を洗い流すためにも、また浴槽や浴室を洗うためにも使われます。そこで、シャワーとして使うときには洗浄機能をオンにする、それ以外ではオフにして原水にするという切り替えが行われます。もちろん肌が敏感な人は、洗浄機能をオンにすることが多いようです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

11月21日
「フライド・チキンの日」KFCホールディングスが1970年の11月21日に日本ケンタッキー・フライド・チキン日本1号店が開店したことにちなんで制定。
「かきフライの日」味のちぬや(香川県三豊市)が牡蠣がおいしくなる11月とフ(2)ライ(1)の語呂合わせで制定。
「自然薯芋の日」麦とろ童子(静岡県熱海市)が、いい(11)じねんじょいも(21)の語呂合わせで制定。
毎月21日:「木挽BLUEの日」(雲海酒造)、「漬物の日」(全日本漬物協同組合連合会)

11月22日
「いい夫婦の日」余暇開発センターが、いい(11)夫婦(22)の語呂合わせで制定。
「回転寿司記念日」元禄産業(大阪府東大阪市)が回転寿司の考案者の白石義明の誕生日(1913年11月22日)にちなんで制定。
「甘酒ヌーボーの日」ユーセイ・プロモーション(東京都目黒区)が二十四節気の小雪に甘酒を飲むと身も心も温まるということで制定。
「長野県りんごの日」全国農業協同組合連合会長野県本部が長野県産りんごのふじの最盛期であることと、いい(11)ふじ(22)の語呂合わせで制定。
毎月22日:「カニカマの日」(スギヨ)、「禁煙の日」(禁煙推進学術ネットワーク)、「夫婦の日」(毎日新聞、味の素など)、「ラブラブサンドの日」(日糧製パン)

11月23日
「お赤飯の日」赤飯文化啓発協会が新嘗祭の日を制定。
「ハートケアの日」ハートケア情報委員会が勤労には心臓が重要であるとして制定。
「牡蠣の日」全国漁業協同組合連合会が栄養豊富な牡蠣で勤労の疲れを癒してもらおうと制定。
「いいふみの日」旧郵政省が、い(1)い(1)ふ(2)み(3)の語呂合わせで制定。
「珍味の日」日本珍味商工業協同組合連合会が、いい(11)つ(2)まみ(3)の語呂合わせで制定。
毎月23日:「乳酸菌の日」(カゴメ)、「不眠の日」(エスエス製薬)、「国産小ねぎ消費拡大の日」(小ねぎ生産県協議会)

11月24日
「和食の日」和食文化国民会議が、いい(11)に(2)ほんしょ(4)くの語呂合わせで制定。
「いい尿の日」クラシエ製薬が寒い季節は尿トラブルが増えることから啓発や治療を呼びかける目的で、いい(11)24(にょう)の語呂合わせで制定。
「鰹節の日」ヤマキが鰹節の使い方、上手なだしの取り方を多くの人に知ってもらうことを目的として、いい(11)ふし(24)の語呂合わせで制定。
「冬にんじんの日」カゴメが冬にんじんの旬の11月と、にん(2)じん(4)の語呂合わせで制定。
毎月24日:「ブルボン・プチの日」(ブルボン)、「削り節の日」(東京削節類卸協同組合)

11月25日
「いいえがおの日」えがおが健康で笑顔になってもらうことを目的に、いい(11)笑顔=にっこり(25)の語呂合わせで制定。
「いいにごり酢の日」キユーピーが、いい(11)に(2)ご(5)りの語呂合わせで制定。
毎月25日:「プリンの日」(オハヨー乳業)、「歯茎の日」(佐藤製薬)

11月26日
「鉄分の日」ゼリア新薬が鉄分の重要性と不足の問題点を啓発するために、いい(11)と鉄分の元素番号26にちなんで制定。
「いい風呂の日」日本浴用剤工業会が、いい(11)風呂(26)の語呂合わせで制定。
「ポリフェノールの日」日本ポリフェノール学会が、いい(11)ポリフェ(2)ノール(6)の語呂合わせで制定。
「いいプルーンの日」カリフォルニア プルーン協会が毎月26日がプルーンの日であることと、11月がいい(11)プ(2)ルーン(6)の語呂合わせで制定。
「いいブロッコリーの日」安井ファーム(石川県白山市)が、いい(11)ブロ(26)ッコリーの語呂合わせで制定。
「ビン牛乳の日」山村乳業(三重県伊勢市)が2本のビン牛乳(11)が風呂(26)に寄り添うように並んで見えることから制定。
毎月26日:「風呂の日」(東京ガス)、「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)

11月27日
「即席カレーの日」オリエンタル(愛知県稲沢市)が即席カレーの発売日の1945年11月27日にちなんで制定。
「組立家具の日」クロシオ(和歌山県海南市)がカラーボックスを開発した深谷政男の誕生日にちなんで制定。
毎月27日:「ツナの日」

11月28日
「フランスパンの日」日本フランスパン友の会が、いい(11)フランス(2)パン(8)の語呂合わせで制定。
「いい唾液の日」日本唾液ケア研究会が、いい(11)つば(28)の語呂合わせで制定。
「スポーツウエルネス吹矢の日」日本スポーツウエルネス吹矢協会が、よい(11)ふきや(28)の語呂合わせで制定。
毎月28日:「にわとりの日」(日本養鶏協会)、「ニワトリの日」(都道府県食肉消費者対策協議会)

11月29日
「肉まんの日」日本加熱食品協会が、いい(11)肉(29)の語呂合わせで制定。
「いい服の日」トンボが、いい(11)服(29)の語呂合わせで制定。
「いいフグの日」全国海水養魚協会トラフグ養殖部会が、いい(11)フグ(29)の語呂合わせと食べた人に福をもたらすという意味から制定。
「いい肉の日」より良き宮崎牛づくり対策協議会が、いい(11)肉(29)の語呂合わせで制定。
「飯田焼肉の日」飯田下伊那食肉組合とマルマン(ともに長野県飯田市)が飯(11)田焼肉(29)の語呂合わせで制定。
毎月29日:「ふくの日」(日本アクセス)、「クレープの日」(モンテール)、「Piknikの日」(森永乳業)、「肉の日」(都道府県食肉消費者対策協議会)

11月30日
「本みりんの日」全国味醂協会が、いい(11)みりん(30)の語呂合わせで制定。
「きりたんぽみそ鍋の日」きりたんぽみそ鍋協議会(秋田県秋田市)が11が囲炉裏に並ぶきりたんぽの形で、30(三十)がみそと読む語呂合わせで制定。
毎月30日:「EPAの日」(日本水産)、「サワーの日」(宝酒造)、「みその日」(全国味噌工業協同組合連合会)

「ピザの日」ピザ協議会がピッツア・マルゲリータの名前の由来となったイタリア王妃マルゲリータの誕生日にちなんで制定。

「いいかんぶつの日」日本かんぶつ協会が干物の干が十と一からなることから11月、乾物の乾には十、日、十が含まれることから制定。

「発芽大豆の日」マルヤナギ小倉屋(兵庫県神戸市)が、いい(11)はつが(20)の語呂合わせで制定。

毎月20日:「ワインの日」(日本ソムリエ協会)、「信州ワインブレッドの日」(信州ワインブレッド研究会)、「シチューライスの日」(ハウス食品)、「発芽野菜の日」(村上農園)

「100kcalダイエット」を講習テーマとして掲げると、「100kcalしかやせないのか」という質問をされることがあります。「100kcalを減らすと体重はどれだけ減るのか」という質問もあるのですが、そのような意味ではありません。

体脂肪1kg分は7200kcalに相当するので、100kcalを減らしても望むような結果にはなりません。1日に2400kcalを食事で摂取している人だと、“3日間、飲まず食わず”で体脂肪が1kg減らせるということになります。

「100kcalダイエット」は、食事を100kcal単位で考える方法で、食品を重量ではなくエネルギー量で選択して、自分にとって必要なエネルギー量を摂ることを目指したものです。

一見すると当たり前のことに思われるかもしれませんが、今の日本の栄養学は80kcalを基本としています。80kcalでは計算しにくいので、80kcalを1単位と表現しています。しかし、病気などの予防・改善のための食事は1日に1600kcalといったように100kcalを基本として提示されています。

1600kcalなら80kcalの20倍なので、まだ計算しやすいものの、1700kcal、1900kcalとなると、割り切りにくくて、理解も実践もしにくくなります。

そんな計算しにくい80kcalが今も採用されているのは、今から80年も前の終戦後の出来事があったからです。

終戦後の食糧難で、肥料・飼料不足で食品の育ちが悪く、食品の1食分が小さくなり、そのエネルギー量が80kcal前後となっていました。これを戦後の緊急措置として80kcalを1単位として対応することが日本栄養・食糧学会で提案され、多くの賛同が得られました。

これを女性の栄養教育を実践する大学や日本糖尿病学会が採用してから、戦後の食事の改善の基本とされ、それは今も続いています。

しかし、今の食品の栄養状態と日本人の摂取量は100kcalを基本とするのが相応しい状態になっているのに、80kcal=1単位の状況は変わっていないのです。

国が全体として80kcalで栄養改善を進めてきた中で、ただ一つ100kcal栄養学で対応してきたのが慶應義塾大学病院です。同病院の食養管理室のトップが、私が主任研究員を務めていた病院栄養管理HDS研究所の研究仲間でもあったことから、100kcal栄養学の普及にも加わりました。

100kcal単位の栄養摂取の内容については次回(日々修行83)で紹介させてもらいますが、栄養学を学んだ人でなくてもわかりやすく、自分でも実践していることであり、講習などを通じてすすめていることでもあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

隠そうとしても見えてしまう微表情を読むことによって、考えていることを見抜くことは、あまりよい評価をされないことがあります。騙そうとしている人の嘘を見抜くことは仕方がないことと感じてもらえるものの、心の中を見抜かされてしまうことには抵抗感があるのは当然のことです。

できれば正々堂々と立ち向かってもらいたいと言われることもあるのですが、「正々堂々」の本来の意味がわかれば、批判の目で見られることはなくなるかもしれません。

一般に知られているのは、「態度や手段が正しくて立派な状態」ということで、その語源は「正々は軍旗が正しく整っている状態」、「堂々は陣構えの勢いが盛んな状態」とされています。

正面からぶつかり合う戦いではなくて、戦略を講じて、相手が思いもしない方法で守り、また攻めるのは場合によっては卑怯とも言われかねません。私が得意分野の一つとしている戦略は、見方によっては卑怯と捉えられることもあります。

策を講じたことが裏目に出て、かえって正々堂々と取り組んだほうが好結果につながるということもあります。

では、どのような戦い(交渉事でも勝ち負けがつけられてしまうこともある)をすればよいのかということですが、正々堂々が初めて記されたのは「孫子・軍学」です。紀元前500年頃の春秋時代の兵法書で、戦いの勝敗は天運に左右されるものではなく、人為によることを知り、勝利を得るための指針を理論化したものです。

「孫子・軍学」では、「正正の旗をうつなかれ、堂堂の陣をうつなかれ」と書かれていて、これは「整っている軍隊や指揮が上がって進軍してくる軍隊は迎え撃ってはならない」ということを示しています。

これを微表情に言い換えると、ただ表情によって相手の心の中を見抜こうとするのではなく、心の変化は勢いに大きな影響を与えることから、引くべきときは引く、押すべきときは押す、最善の状態で押し切るというように、最もよいタイミングをつかむ手法として活用することで、本来の持ち味を活かすことができるとの考え方をしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕