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健康食品の法規制41 有効性の差で処分が違う

同じように有効性、機能性を表示したのに、厳しく対処される健康食品がある一方で、それほど厳しく対処されない健康食品もあるというのは事実です。そのようなことが起こっている理由として、健康食品業界では取り締まりをする機関や地域による違い、担当者による違い、会社の過去の実績や信用度の違いなどが指摘されることがあります。 しかし、それだけでなく、商品の有効性の違いが問われて、処分に違いが出てくる場合も


身体年齢14 フレイルの悪循環

身体年齢を若く保つためには筋肉の量が大切になります。筋力を保ち、元気に暮らすために主に注目されているのは骨格筋です。骨格筋の70%ほどは下半身(ヘソから下)にあり、骨格筋が減っていくと歩行速度が低下していきます。 75〜84歳のデータでは、10年生存率は歩行速度が速い人では男性は50%、女性は92%となっています。遅い人では男性は15%、女性は32%となっていて、早く歩ける筋肉が保持されてい


エネルギー代謝74 免疫低下を防ぐには体温維持が大切

免疫は外敵と戦う能力を指していますが、免疫は年齢を重ねていくと低下していきます。免疫のピークは20歳代とされていて、40歳では70%、50歳では50%に低下して、70歳では10%に低下するとの報告があります。これは平均的なことであって、もちろん個人差はあります。 高齢者の場合には、日本老年学会と日本老年医学会が従来に比べて10〜20歳分も心身ともに若くなっていることから、65〜74歳は高齢者


ツイン・ウォーク51 歩き方の指導が期待されるウォーキングイベント

生活習慣病の高血圧症、糖尿病、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症)の予防や改善について医師からされるときには、「もっと歩きなさい」と言われることが多くなっています。 歩くことによる健康効果、生活習慣病の改善効果は長年の研究から、ほぼ解明されています。歩くように指示されたら、その方法を医師から聞くことを期待するところですが、実際には指導されることは極めて珍しいことだと言えま


健康づくりの「レディーメイド」「オーダーメイド」「カスタムメイド」

医療の世界で一時期、「オーダーメイド医療」という言葉が流行ったことがあります。今でも一部では使われているのですが、個人の状態を完全に把握して、それに合った医療を行うことを指しています。オーダーメイド(order made)自体が和製英語なので、オーダーメイド医療は日本発祥というか、国内だけで使われています。 というのは、海外の先進各国では、遺伝子研究が進み、それぞれの遺伝子の特性に合わせた医


Age free岡山13 疾病の最大のリスクは加齢

岡山県の平均寿命(2022年)は男性が81.90歳と全国10位と過去最高ランクとなりましたが、女性のほうは88.29歳と全国トップとなりました。岡山市の平均寿命(2019年)は男性が82.03歳、女性が88.24歳で、男性は県の平均よりも上回っているのに女性は少しだけ下回っている理由については検討が必要です。的確な検討ができれば、岡山県民、岡山市民の寿命はもっと延びる可能性が高いと考えるからです。


発達栄養106 中鎖脂肪酸は子どもに有効なのか

身体によいというイメージがあると、その食品を健康のために使おうと考えるのは普通の感覚です。中鎖脂肪酸はテレビコマーシャルでも番組などでも盛んに紹介されるようになってきて、販売している店舗も増えています。そして、中鎖脂肪酸を使用する人も増えてきました。 中鎖脂肪酸はMCTとも呼ばれています。MCTはMedium Chain Triglycerideの略で、日本語の中鎖脂肪酸は直訳的な表現となっ


理想実現のための代謝促進23 エネルギー代謝による体脂肪対策

体脂肪は、脂肪細胞の中に蓄積されている脂肪のことで、内臓脂肪と皮下脂肪に大きく分けられています。内臓脂肪は内臓の周りについている脂肪で、腹部から太っていくのは内臓脂肪が増えた証拠とされます。皮下脂肪は皮膚の奥についている脂肪で、表面に近いところに蓄積されています。 体脂肪は脂肪の形としては中性脂肪で、これは脂肪の最小単位の脂肪酸が3つ結びついています。飲食で摂った脂肪が多くて、体内で消費され


身体年齢13 筋肉量の加齢推移

筋肉は身体を支えるためにも活動をするにも、エネルギー代謝を高めるためにも重要な役割をしています。実年齢が進み、高齢になってくると筋肉量が減ってきます。運動をすれば筋肉の衰えを抑えることができると言われているものの、高齢者は運動の効果が現れにくいのは事実です。 “貯筋”という用語があって、筋肉は年齢を重ねると減る一方になるので、運動の効果があるうちに筋肉量を増やしておこうという考えを表していま


サプリ概論258 機能性表示食品の事後チェックの透明性10

3 打消し表示 機能性表示食品の表示においても、打ち消し表示が行われる場合があります。打ち消し表示が強調表示と同一視野に記載されていなかったり、同一視野であっても離れた箇所に記載されていたり、隣接した箇所に小さな文字で記載されるなど、強調表示と一体として認識されない表示方法である場合には、景品表示法上の問題となるおそれがあります。 また、打ち消し表示の内容についても、それが打ち消し表示とし