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発達障害支援2 支援する人を支援する

発達障害について初めて日本で紹介されたのは1970年代ですが、発達障害児が急速に増えていったのは1990年ころのことです。2013年には診断基準が明確化されましたが、その前年の2012年に文部科学省による「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果」が発表されました。 発達障害への支援は2000年には具体的な論議が進められていました。私の叔父が


あくまでも噂話68「他の人に見えないものが見える」

「他の人に見えないものが見える」ということを言うと、「怖い話ですか」と切り返されることがあります。まるで漫才のやり取りのようなことが私の身には実際に起こっていて、そのおかげ(せいではなくて)で、発達障害の視覚過敏の子どもの苦しさが理解できています。この経験が、子どもたちの支援にも役立っています。 「他の人に見えないものが見える」というのは閃輝暗点のことです。これは閃輝と暗点があって、閃輝は視界に


エネルギー代謝25 エネルギー代謝と副交感神経の関係1

エネルギー代謝は全身の細胞の中で起こっていることで、代謝を高めるためには、まずはエネルギー源の糖質と脂質が効果的に体内に取り込まれることが重要です。食事をすると消化液が分泌されて、糖質はブドウ糖などの単糖に分解され、脂質は脂肪酸に分解されます。これが小腸から吸収されるわけですが、同じだけの栄養素を摂れば同じように吸収されるわけではありません。 個人によって消化液の量も違えば、吸収量も違います。こ


Diet Designer2 食事を減らさずにエネルギー産生を増やす

ダイエットの基本は、食べる量を減らすか、運動量を増やすことだと一般には考えられています。もちろん、食べすぎの場合には標準的なところまで減らすことは必要となるものの、それ以上に減らすことはメディカルダイエットでは求めていません。 メディカルダイエットは、日本メディカルダイエット支援機構が提供するダイエットではあるものの、名称が一致しているから、私たちの手法がメディカルダイエットだと主張しているわけ


脳の健康寿命104 塩分と喫煙によるリスク

ナトリウム感受性が高くない人はナトリウムと血圧は無関係であるものの、日本人はナトリウム感受性が高い人が多く、食塩の摂りすぎには注意が必要であると指摘されています。 食塩を空気に触れさせておくと固まっていくのは、ナトリウムが空気中の水分を取り込むためです。血液中のナトリウムが増えたときにも、ナトリウムが水分を多く取り込むために、血液循環量が増えることになります。また、塩分が多くなると喉が渇いて、水


発達栄養57 子どもの食事に関する特徴

脳と腸の機能研究が進むにつれて、「脳腸相関」が指摘されるようになりました。脳と腸の関係性については、ストレスがかかると下痢や便秘になりやすいことは以前から知られていました。腸の働きは自律神経の交感神経と副交感神経の働きに影響されていて、ストレスが強まって交感神経の働きが盛んになると、腸の消化が低下して、腸の吸収も蠕動運動も低下します。そのために便秘になりやすくなりますが、便秘になると腸内に有害物質


記念日8月9日〜15日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 8月9日 味のちぬや(香川県三豊市)がハ(8)ンバーグ(9)の語呂合わせで「ハンバーグの日」と制定。全日本鍼灸マッサージ師会が、はり(8)きゅう(9)の語呂合わせで「はり(鍼)・きゅう(灸)・マッサージの日」と制定。毎月9日は「クレープの日」(モンテール)。 8月10日 バナナの神様(東京都千代田区)がバナナ(8)ジュー(10)スの語呂合わせで「バナ


発達障害支援1 専門だからこその普及活動

発達障害は子どもの10人に1人が該当しています。その支援は全国の発達障害児支援施設で実施されていますが、私が監事を務めるNPO法人(特定非営利活動法人)Pro Bono Rehabilitation Services(プロリハ)は、医療スタッフの理学療法士、作業療法士が中心となってプロとしての発達支援を行っています。現在は岡山市内に3施設があります。 発達障害は複数の状態がありますが、自閉症スペ


サプリ概論209 体脂肪減少の機能性表示食品

機能性表示食品の中には、2つの異なる機能が表示されているものがあります。前回(サプリ概論208)取り上げた熟成ホップ由来苦味酸を用いた製品には、注意力の精度を高める機能に加えて、「BMIが高める方のお腹周りの脂肪(体脂肪)を減らす機能があることが報告されています」と表示されています。 BMIは体格指数(Body Mass Index)のことで、身長と体重から計算される肥満度を示すものです。お腹周


Medical Diet130 エネルギー代謝は代謝の一部

全身に60兆個以上あるとされる細胞の中でエネルギーが作られています。そのエネルギーを作っているのは細胞の中にあるミトコンドリアで、直径は500nm(ナノメートル)という小さなものです。500nmは1mm(ミリメートル)の2000分の1です。 小さいものの例に出される細菌は1000〜5000nmで、それよりも小さなものです。さらに小さなウイルスは20〜300nm(インフルエンザウイルスは80〜12