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DNA Answer50 セロトニンを増やす栄養素

発達障害では不足していることが指摘されている神経伝達物質のセトロニンを増やすには、必須アミノ酸のトリプトファンが必要で、それが多く含まれるのは大豆、豆類、乳製品です。 では、これらの食品を摂っていればセトロニンが増えるのかというと、それほど簡単なことではありません。 トリプトファンからセトロニンが合成されるときには、ビタミンB₆、ナイアシン、マグネシウムが必要になります。これらの栄養素


人気がないのか人気がないのか

漢字を使った言葉遊びをしているつもりはないのですが、漢字の意味や成り立ちを学んでいると、同音異義や異音異議が出てきて、これを活用して他人の説得材料にしようとする方も登場してきます。 その一つに“人気”という漢字があって、“にんき”とも“ひとけ”とも読む異音意義語です。両方ともに「〜がない」と続ける使い方がされていて、人気(にんき)がないのと、人気(ひとけ)がないのでは、大きく意味が違ってきま


健康食品 敵か味方か30 医薬品との相互作用が起こっている

健康食品は、あくまで食品であるので、医薬品のような効果はないというのが一般の認識かもしれませんが、医薬品のような効果があって、そのために医薬品としてのバッティングが起こる可能性もあります。 健康食品の素材として使われているものの中には、日本では健康食品の素材であっても、海外では医薬品の成分となっているものもあります。その代表的なものはイチョウ葉エキスです。これはイチョウの青葉(緑の葉)のエキ


理想実現のための代謝促進12 筋肉を増やすためのL‐カルニチン

L‐カルニチンというと、ダイエットを目的とした健康食品やサプリメントに使われていることから、どうしてもダイエット素材と感じている人が多くなっています。しかし、L‐カルニチンは、もともとはカルニチン欠乏症に使われる医薬品の成分で、L‐カルニチンが不足している人に対するエネルギー代謝を盛んにするための重要な成分です。 L‐カルニチンは体内で必須アミノ酸のリシンとメチオニンから合成されていて、脂肪


発達栄養100 おいしいものでも食べない子ども

食欲の話をすると、「おいしくないから食べない」ということは多くても、「おいしいけど食べられない」というのは、あまり聞いたことがないかもしれません。しかし、発達障害がある子どもの場合には、案外と目にすることが多く、その対処が求められることも少なくありません。 子どもにとって、おいしいという感覚は、甘みが中心になっています。甘いものはエネルギー源である糖質が多く含まれているものの味で、成長のため


健康食品の法規制30 動物用も厳しく規制される

効能効果がある食品であっても、表示の規制が厳しいので人間用ではなく動物用として販売している会社もあります。これは動物用なら厳しく規制されることはないだろうと思ってのことですが、そのようなことはありません。 医薬品医療機器法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の医薬品の定義には、医薬品は「疾病の診断、治療、予防に使うことを目的とするもの」と書かれているのですが、そ


信じてもらえないと儲からない

同じことを伝えているはずなのに、自分が伝えるよりも他の人が伝えたほうが結果がよいということがあります。それは話し方や伝え方といったことではなくて、その人の実績や信用度が大きく関わっているように感じます。 自分がやってきたこと(講習内容など)を伝えるときに、自分の実績を一生懸命に話しても伝わらなかったのに、その活動に賛同してくれる方が現れて、その方のことを話したら急に信用してもらえて、話が大き


代謝と高LDLコレステロール血症6 コレステロール改善の食事のポイント3

2)LDLコレステロール値と中性脂肪値が高い場合 ◎甘いものを控える 糖質を多く摂りすぎると中性脂肪の合成が進みやすくなります。糖質の中でも特にショ糖(砂糖)、果糖、ブドウ糖などは体内で中性脂肪に合成されやすいため、果物、清涼飲料、菓子類は控えめにします。 ◎アルコールを控える アルコール飲料を多く飲むと、肝臓での中性脂肪の合成が促進されます。飲酒によって中性脂肪が増加した場合には、禁


サプリ概論252 機能性表示食品の事後チェックの透明性4

〔景品表示法上問題となるおそれのある広告その他の表示の要素〕には、機能性表示食品は容器包装の表示とともに、さまざまな広告媒体においても、その食品の機能性を訴求する表示が行われています。 実際のものよりも著しく優良であると示す表示をしてはならないとする景品表示法上の定めにおいて、具体的に何が一般消費者に実際のものよりも著しく優良であると誤認される場合に該当するかの判断は、個々の広告などの表示に


2023/4/26  “住めば都”は慣れなのか

父の仕事の関係で転校が多く、小学校が3か所、中学校が2か所、高校のときには住まいが2回、東京の大学のときには4回の引っ越し、社会人になっても6回、そして岡山に移住後も2回と、引っ越しの連続でした。そのたびに体調を崩していました。 新たな住まいに移るたびに「住めば都」と周囲に言われていたのですが、「本当に都と感じることができるのだろうか」と感じることばかりでした。 長く住んでいる人には気