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代謝と糖尿病14 糖尿病の合併症その1
糖尿病は高血糖のために細小血管がもろくなり、合併症が起こりやすくなります。特に多い網膜症、腎症、神経障害は三大合併症と呼ばれています。 ◎網膜症 糖尿病性網膜症では亡くなることは少ないものの、1年間に新たに約3000人が視覚障害になり、障害者手帳を交付されています。この多くは失明にまでいたっています。失明のほとんどは網膜剥離によるものです。目は多くの酸素を必要としていますが、血管がもろくな
DNA Answer24 リスク低減による社会課題解決
社会課題の解決は子ども支援のキーワードで、助成金の対象となる活動も社会課題を示して、それを解決するための活動を打ち出せば、比較的助成金が受けやすくなると言われています。 例えば、貧困対策では、日本の子どもの貧困は7人に1人にもなっていて、食べるものを寄付して貧困による栄養問題を解決しようというのは、すでにアフリカなどの貧困国だけの問題ではなくなっています。 そこで寄付が集められ、フード
エネルギー代謝57 代謝で発生するエネルギー量
細胞の中にあるミトコンドリアでは、エネルギー源(ブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸)を原材料としてエネルギー産生が行われています。エネルギー産生はミトコンドリアのTCA回路で酸素を使って行われると一般には紹介されていますが、実際にはミトコンドリアの中でTCA回路を使わなくてもエネルギー産生は起こっています。 ただ、その産生量は少なくて、ブドウ糖1分子から2分子のATP(アデノシン三リン酸)が発生する
健康・火の用心43 L‐カルニチンで健康レベルが高まる理由
L‐カルニチンはダイエットを目的としたサプリメント成分として知られていますが、もともとは代謝が低い人に使われる医薬品の成分で、それが食品の成分としても使われるように許可されました。許可されたのは2002年のことで、すでに20年以上の使用実績があります。 エネルギー源のうちエネルギー量が高いのは脂肪酸で、1gあたり約9kcalとなっていますが、糖質の代表であるブドウ糖は約4kcalと2倍以上の
発達栄養講習43 自律神経調整の重要性
発達栄養というと、発達障害と栄養を組み合わせた言葉ということで、成長と栄養の話が注目されがちですが、私たちは自律神経の調整も重要な事項として研究・教育に当たっています。自律神経は全身の働きを調整する重要な神経系統で、交感神経と副交感神経に分かれています。交感神経も副交感神経も全身に張り巡らされていて、交感神経は働きを高めるアクセルの役割を、副交感神経は働きを抑えるブレーキの役割をしています。
supplement NAVI 15 栄養バランスを知ってからのサプリメント
サプリメント(supplement)は補助、補完、補充といった意味があり、食事に関して使われる場合には、不足する栄養素を摂取するためのものを意味しています。本来であれば不足しているものが何であるのかを知って、その上でサプリメントを使うのが正しい選択です。 ところが、何が不足しているのかわからないから、とりあえずマルチビタミンやマルチミネラルを摂っておこうと考える人もいます。そのように考えるの
発達栄養89 心の免疫力が弱いと脳に影響
メンタルが弱いと病気になりやすいことは以前から指摘されてきました。メンタル(mental)は「精神的な〜」という意味ですが、日本では精神、精神力を指して使われることが増えてきました。メンタルの適切な表現を探す中で、「心の免疫力」という使われ方も登場してきました。 免疫力は人によって強さが異なり、少しくらいの外圧なら平気な人がいる一方で、わずかな変化でも極端な反応が起こる人もいます。免疫力が弱
代謝と糖尿病13 診断後の治療不足の実態
厚生労働省が健康長寿の実現などを目指して推進した『健康日本21』では、2010年には糖尿病患者(糖尿病が強く疑われる人)を1000万人に抑えるという数値目標が掲げられていました。2011年に発表された『健康日本21』の最終評価によると、直近の実績値(推計)は約890万人と、目標値を下回ったものの、増加する結果となりました。 また、『健康日本21』では糖尿病合併症の減少(合併症を発症した人の数
記念日2月11日〜20日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 2月11日 全日本いなり寿司協会が初午に稲荷神社で五穀豊穣を願う祭りがあることにちなんで初午から近い祝日の建国記念の日を「初午いなりの日」と制定。わんこそば全日本大会運営委員会(岩手県花巻市)が開催日に合わせて「わんこそば記念日」と制定。出雲そば商組合(島根県出雲市)と松江そば組合(島根県松江市)による出雲そばの日記念日登録実行委員会が信濃国松本藩
DNA Answer23 認定講師の養成のスピード
DNA資格認定講習の講習は、認定講師によって実施されます。認定講師は通常はDNA資格認定者が認定講師養成講習を受講して、試験に合格することによって、DNA資格認講習を開催することができます。 通常であれば、DNA資格認定者が認定講師養成講習を受講して、試験に合格することでDNA資格講習を開催することができるわけですが、認定講師の養成を待っていたらDNA資格認定講習が早期に実施されないことにも