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発達栄養講習27 自律神経による消化の促進

自律神経は、自分の意思とは無関係に働いて自律的に働きを調整することから、その名がつけられたといいます。交感神経が高まりすぎたときに、意識をすることで副交感神経の働きを高めて、交感神経の働きを抑えることができればよいのですが、そうはいかないものと説明されています。 意識するだけで調整はできなくても、副交感神経の働きを高める方法はあります。その一つはセロトニンの分泌を高めることで、発達障害がある


あくまでも噂話92「年齢を重ねると機能は低下するか」

「年伝説」という言葉があります。現代の造語ですが、年齢を重ねていくにつれて体調不良が起こることを「年のせい」などと言います。本当に年齢のせいなのか、どうにも改善できないことなのかということを常々考えています。 「病気の一番の原因は年齢」ということも言われます。同じような臓器の機能、食事内容であっても若いうちは特に何も症状が起こらなかったのに、年齢が進むとダメージを受けるようになっていきます。


発達支援推進15 手遅れにさせない意識

医療の世界では使われることが多い“手遅れ”という言葉は、発達障害児の支援では使わないようにしています。それは本人や保護者に対してのことであって、実際には改善のための支援を始める時期的なタイミングが遅れたことで、成果が出にくくなることはあります。 できることなら、もっと早く児童発達支援施設に来てほしかった、もっと早く始めていれば改善が進んだのに、ということは支援に取り組む専門家から聞かれること


脂肪代謝促進研究49 消化とエネルギー代謝

消化をよくするためには消化液を多く分泌させる必要があるわけですが、食べたものの種類と分量に合わせて消化液が分泌されるためには、消化器を正常に働かせるためのエネルギーが必要になります。細胞の中で発生するエネルギーの源になっているのは糖質(ブドウ糖)、脂質(脂肪酸)ですが、これが細胞の中のミトコンドリアで代謝されることによって細胞の中の生化学反応を起こすためのエネルギーとなっています。 細胞の中


エネルギー代謝50 リバウンドによる“スリム型肥満”

小児肥満というと、一般には見るからに太っている子どものことを指すときに使われる用語ですが、中には見た目はスリムで、どう考えても肥満ではないという状態であるのに、体脂肪計(体組成計)で測定すると肥満の領域となっている子どもがいます。医療業界では“スリム型肥満”と呼ばれています。 成長期の子どもは、内臓も筋肉も成長していますが、同時に体脂肪も増えていきます。特に女性は、成長して女性らしい体つきに


ツイン・ウォーク21 腎機能対策の効果的な歩き方その1

腎機能が低下した場合には、身体を休め、腎臓の機能を回復させることが一番とされるので、運動よりも、まずは休むことが必要になります。しかし、腎機能の低下の原因が、糖尿病の合併症である糖尿病性腎症である場合や、糖尿病性腎症の原因である糖尿病を予防する場合には、運動をして血糖値を下げることが有効となります。 血糖は血液中のブドウ糖のことで、その量が多いと、ブドウ糖は血管の細胞の中に入り込み、糖アルコ


発達栄養講習26 自律神経と栄養摂取の関係

発達障害の特性の一つに自律神経の調整がうまくいかないことがあげられます。自律神経は自分の意思とは関係なく、環境や身体の状況に応じて自動的に調整されるものとされます。通常では、そのとおりなのですが、発達障害があると自動的な調整ができにくくなります。 その原因として、神経伝達物質のセロトニンの不足によって興奮作用のあるドーパミンやアドレナリンの働きすぎを抑えきれないことがあげられています。それだ


発達栄養82 触覚過敏で起こる食事への影響

発達障害の感覚過敏の一つの触覚過敏では、「茹で野菜でも固くて痛みを感じるので食べられない」ということもあれば、「三つ葉の茎が喉に刺さる」と訴える子どももいます。どうして、こんなもので痛みを感じるのかという疑問も抱かれるところですが、周囲の人には理解できない刺激に苦しんでいるのが発達障害児の特徴といえます。 固いものを噛むことは歯にも歯茎にも強めの刺激がありますが、この刺激を痛みと感じると、そ


発達支援推進14 何をすればよいかわかれば正解が出せる

発達障害の一つの学習障害は、調査によっても異なるものの、自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害よりも多くなっています。学習障害と判断されても、学習面での困難さは学習障害だけにみられることではなくて、自閉症スペクトラム障害でも注意欠陥・多動性障害でも、その特性によって学習での結果が出せないこともあります。 学校の授業は時間が決まっていて、試験の時間も決められています。その時間内で理解をし


脂肪代謝促進研究48 EPOC効果を高めるL‐カルニチン

最大酸素摂取量の60%の強度の有酸素運動をすることで、運動後の脂肪代謝を高めることができるEPOC(excess post-exercise oxygen consumption)効果は、短時間だけのことではなくて、運動法によっては12時間も効果を高めることができることが研究によって明らかになってきています。 最大酸素摂取量は全力で運動したときに体内に取り込む酸素量のことですが、その60%と