最新情報
Medical Diet109 太る仕組みを教える理由
メディカルダイエットは、エネルギー代謝を高めて、効果的に体脂肪を減らすことをメインに講習していますが、それと同時に、逆のことをして太る方法についても教えています。そんなことは知りたくないという人も中にはいるのですが、そんな声があっても構わずに話を続けています。 というのは、いくら効果がある生理学に基づいたダイエット法を実践しても、その一方でダイエット効果を妨げることや、太る生活を続けていたのでは
あくまでも噂話46「筋肉の種類とエネルギー源」
全国展開しているプライベートジムの草創期に、理論武装のためにアドバイスを求められたことがあります。その当時の日本メディカルダイエット支援機構の理事がコンサルタントをしていたことと、以前の会社がダイエットを売り物にした食品の販売で法律講習をした関係があったのがきっかけでした。 アドバイスの一つは糖質制限でしたが、糖質制限は短期間では効果があるものの、長期間続けることで心臓の負担が高まるリスクがある
エネルギー代謝3 なぜ日本人は血液温度が低いのか
日本人の血液温度が低いのは、多くのエネルギーを作り出す脂肪の摂取が歴史的に少なかったことが関係しています。脂肪はエネルギー量が高くて、これを細胞の中で代謝させることで多くのエネルギーが作り出されます。全身の細胞で作り出されたエネルギーのうち半分ほどは熱エネルギーとして身体を温めることに使われています。 生命維持のための基礎代謝は全エネルギーのうち70%ほどで、基礎代謝の70%ほどが体熱産生なので
脳の健康寿命83 熟睡が脳の機能を調整する
人間の身体にはホメオスタシス(生体恒常性)が備わっています。これは環境が変化してもそれに適応して身体の状態を一定に保つ機能のことで、自律神経調整、ホルモン分泌、免疫機能まで、全身のシステムがコントロールされています。そのコントロールの根幹となっているのは脳で、その中でも間脳と呼ばれる呼吸、心拍、体温などの生命維持を司っている部分となります。 脳細胞のエネルギー源はブドウ糖だけです。脳以外の全身の
発達栄養35 咀嚼が与える健康メリット2
食物繊維の量が多いほど咀嚼の回数は増えていきます。野菜の摂取量が少なく、咀嚼回数が少ない状態では、唾液の分泌量が減ります。充分に咀嚼することによって、胃での消化を助ける作用があります。唾液の量が不足すると、それだけ胃は多くの胃液(消化酵素)を分泌させないといけなくなることから胃にも余計な負担をかけることになります。 噛む回数の推移については、さまざまな報告がありますが、弥生時代の日本人は1回の食
サプリ概論187 保健機能食品以外の健康食品で問題となる表示例その2
(4)体験談の使用方法が不適切な表示 ・実際には、体験者が存在しないにも関わらず、体験者の存在を捏造したり、体験者のコメントを捏造する場合 ・実際には、食事療法や薬物療法を併用しているにも関わらず、その旨を明瞭に表示せずに、健康食品を摂取するだけで効果が得られたかのような体験談を表示する場合。 ・一部の都合のよい体験談のみや体験者の都合のよいコメントのみを引用するなどして、誰でも容易に同様の
Medical Diet108 ピンク筋を増やす薪割りスクワット
下半身の筋肉を鍛えるスクワットは、主には白筋を強化するために行われます。筋肉には白い色をした白筋と赤い色をした赤筋があります。白筋は速筋とも呼ばれていて、筋収縮力に優れています。大きな力を発揮するのが白筋です。それに対して赤筋は筋持久力に優れていて、長く筋肉の力を発揮します。 白筋と赤筋は、それぞれの筋繊維が組み合わされていて、その構成も数も生まれたときから変化していません。運動をすると、それぞ
あくまでも噂話45「ない袖(栄養学の知識)は触れない」
「ない袖は振れない」が元々の言葉であって、「ない袖は触れない」で打ち込んだらAI判定では間違いと判定されて、修正を求めるマークが出ます。わざと「触れない」と打ち込んだので無視してほしいのですが、最新のソフトは無視してくれません。 「ない袖は振れない」というのは、袖がないのだから振りようがない、条件が整っていないのだから求められても応じようがない、という意味です。だから、求めないでほしいという思い
エネルギー代謝2 日本人の体質の弱点
日本人は世界でも健康度が高いと考えられていて、平均寿命は女性が世界1位(87歳)、男性が世界2位(81歳)にもなっています。その分だけ健康寿命との差が目立つようになっていて、男性で9年、女性で12年もの期間が自由に活動できない期間となっています。男性でいえば、70歳を少し過ぎたところで、活動範囲が狭められるということです。 これは平均寿命が一気に延びたことが関係しています。日本人の平均寿命が50
発達栄養34 咀嚼が与える健康メリット1
すべての歯を使って食べ物をよく噛んで、消化しやすい形にしてから飲み込む一連の動作は咀嚼(そしゃく)といいます。 口から入った飲食物は、口腔の中で唾液腺から分泌された唾液と混じり、咀嚼によって細かく刻まれ、咽頭を経て、食道を通り、胃へと運ばれます。咀嚼は、歯を使って食べ物を消化しやすい形にするためのもので、門歯(前歯)で粗く噛み、奥の臼歯ですり潰してから嚥下されます。嚥下は食べたものを飲み込むこと