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脳の健康寿命15 脳のために朝食と夕食は必要

栄養バランスの取れた料理を食べていれば健康が保たれて、脳にも必要な栄養素が吸収されて、体内に蓄積されるわけではありません。 1日に必要な栄養素が含まれている食事をしても、1日に3食を食べるのと、1食を抜いて2食だった場合では、吸収も蓄積も異なってきます。人間の身体は歴史的に1日に3食を食べてきたことから、3食を食べて補給できるようになっています。ヨーロッパでは朝食と夕食に多くの種類と量を食べて、


サプリ概論106 ミネラルの摂取量16

マンガンは骨の発育に必要なミネラルですが、他にも糖質と脂質の代謝、抗酸化などの多くの酵素反応に関与しています。 1日の目安量と許容上限量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。マンガンの女性の目安量は年齢によって異なります。 〔女性:マンガン目安量〕 1〜2歳:1.5mg、3〜5歳:1.5mg、6〜7歳:2.0mg、8〜9歳:2.5mg、10〜11歳:3.0mg


学習支援8 学習障害の特性①識字障害5

識字障害の例について、前回に続いて簡単に解説をします。 *見慣れた漢字は読めても抽象的な単語の漢字を読めない 見慣れた漢字というのは、例えば「大」です。これに点がついて「犬」になっても「太」になっても読めます。「吠」となると犬と口で吠えるというように関連づけができれば読めるものの、それができないと読めないということが起こります。 *読み方が複数ある漢字を誤りやすい 「大」は「だい」「おお」


ポストコロナ「喉元過ぎれば暑さ寒さも彼岸まで」4

コロナ禍でひどい思いをした人ほど、大逆転を狙おうとするところがあります。健康の話でいうと、コロナ禍での運動不足、乱れた生活習慣、家にいる時間が増えたことによる食べ過ぎ・飲み過ぎで健康度は大きく低下しました。病院に行く人も減り、がん治療という急を要するはずの治療でも大きく数が減ってしまうほど通院患者は減りました。その結果が、病気の人を増やすことになり、すでに治療を受けていた人は治りが遅くなり、さらに


記念日11月30日〜12月6日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 11月30日 全国味醂協会が、いい(11)みりん(30)の語呂合わせで「本みりんの日」と制定。きりたんぽみそ鍋協議会(秋田県秋田市)が11が囲炉裏に並ぶきりたんぽの形で、30(三十)がみそと読む語呂合わせで「きりたんぽみそ鍋の日」と制定。毎月30日は「サワーの日」(宝酒造)、「EPAの日」(日本水産)。 12月1日 WHO(世界保健機関)がエイズの蔓


健康食品はいつ摂っても効果があるのか2

ビタミンのサプリメントは、摂取タイミングによって吸収力に違いがあります。体内に必要なビタミンは水溶性ビタミン(9種類)と脂溶性ビタミン(4種類)に大きく分けられています。水溶性ビタミンは、水に溶けやすく、油脂には溶けにくい性質のビタミンで、ビタミンB群(ビタミンB₁、ビタミンB₂、ナイアシン、ビタミンB₆、葉酸、ビタミンB₁₂、ビオチン、パントテン酸)とビタミンCがあります。 脂溶性ビタミンは、


健康ウォーキング56 ウォーキング×食事×休養によるエネルギー代謝

運動による健康効果は、単体で行うだけでなく、食事(栄養)や休養(入浴など)と組み合わせることによって高めることができます。健康効果といっても、さまざまな効果(筋肉強化、体脂肪減少、認知機能向上など)があるものの、その中でも日本メディカルダイエット支援機構が最も力を注いでいるのがエネルギー代謝の向上です。エネルギー代謝は、全身の細胞の中のミトコンドリアの中で行われていることで、エネルギー源(ブドウ糖


発達栄養学208 体育、保健体育での食に関する指導・小学校2

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは体育、保健体育の小学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 ウ 各学年の食に関連する内容 [第3学年および第4学年] (ア)食に関連する内容 G 保健 (1)健康な生活 健康な生活について、課題を見つけ、その解決を目指した活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する


ポストコロナ「喉元過ぎれば暑さ寒さも彼岸まで」3

幼いときに親元を離れて母の実家のお寺で過ごしていたときに、お寺にあった子ども向けの仏教の冊子を読んで、苦しい状況を乗り越えないと彼岸には行けないということを、ぼんやりと感じていました。 親元に戻ったときには、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」といった感覚で、特段の苦労を感じることもなく育った気がします。幼いときに感じていた彼岸も、大人になってからは“お”がつく季節のお彼岸となり、お参りに行く日、そういえ


脳の健康寿命14 神経伝達物質は腸で作られる

体内には数多くの神経伝達物質がありますが、認知機能に最も影響するのはセロトニンです。セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから5‐ヒドロキシトリプトファンを経て、セトロニン(5‐ヒドロキシトリプタミン)に合成されます。セロトニンは体内には約10mgがあり、腸内に約90%、血小板中に約8%、脳内の中枢神経系に約2%が存在しています。 セロトニンは脳の神経伝達物質であることから脳幹の縫線核で合成さ