最新情報

ポストコロナ「天才は忘れた頃にやってくる」4

発達障害者の人材活用は、IT分野だけに限ったことではなく、将来的に人材不足となることが明らかな医療・福祉分野にも期待されています。厚生労働省の「厚生労働白書」(令和2年版)では、超高齢社会における社会の変容の中で働き場について触れられています。 推計の年は2040年(令和22年)で、そのときには高齢化率は35.3%(高齢者数3921万人)と推計されています。2020年が28.4%(3589万人)


ポストコロナ「天才は忘れた頃にやってくる」3

令和3年3月30日の世界自閉症啓発デーに合わせて、民間シンクタンクの野村総合研究所が、自閉症スペクトラム障害と注意欠陥・多動性障害を人材として活用できていないことによる経済損失が年間2兆3000億円になるとの推計を発表しました。 少子・高齢化が急速に進む我が国では、今後40年間で生産労働人口が約35%も減少すると推計されています。2020年の生産労働人口は7406万人ですが、これが2060年には


魚の脂肪なら多くとっても大丈夫なのか

肉に含まれる脂肪酸は飽和脂肪酸が多いのに対して、魚に含まれる脂肪酸は不飽和脂肪酸が多くなっています。飽和脂肪酸は常温では固形で、血液中で多くなると固まりやすく、血流を低下させ、動脈硬化のリスクを高めます。不飽和脂肪酸は植物油や魚油に多く、常温では液状で、血液中は固まりにくく、多く摂ることで動脈硬化のリスクを抑えることができます。 動物の血液中で飽和脂肪酸は溶けた状態で流れています。それは動物の血


健康ウォーキング54 エネルギーを左右に無駄に使わない歩き方

腕を大きく前後に振って、足を前に大きく踏み出すと勢いよく前進することができます。勢いよく歩いているときには、身体が左右にブレることが少なくなります。歩くことによって同じように筋肉を使っていても、左右にブレると、その分だけ前進するためのエネルギーが余分なところに使われてしまいます。 前進するために筋肉を効果的に使うには、スピード感を持って、かかとから着地して、足裏を徐々に地面につけていって、最後は


発達栄養学206 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・中学校13

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 (エ)他教科などとの関連 *「食事の役割と中学生の栄養の特徴」や「中学生に必要な栄養を満たす食事」の学習では、特別活動における学級活動(2)オ「食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成」の学習や理科[第2分野]「生物


ポストコロナ「天才は忘れた頃にやってくる」2

発達障害の子どもは、自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害に大きく分けられます。このうち学習の習得に困難さを抱えているのは学習障害だけと思われがちですが、自閉症スペクトラム障害は閉じこもりがちな性質で周囲とのコミュニケーションが苦手なことが学習の機会を低下させることになり、注意欠陥・多動性障害は集中しにくいことから、やはり学ぶことに困難さが起こっています。 発達障害児は、すべての


脳の健康寿命12 腸内環境改善による認知症予防

腸内には1000種類以上、約1000兆個もの腸内細菌が棲息しているとされます。腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌に大きく分けられます。そのバランスによって腸内環境が変化しますが、善玉菌が増えることによって便通や体調がよくなるだけでなく、認知機能が高まることが確認されています。 60歳以降になると日和見菌のバクテロイデテス門が増えていきます。日和見菌は普段は腸内環境に影響を与えるものではないものの


サプリ概論103 ミネラルの摂取量13

銅は約10種類の酵素の活性に必要で、さまざまな働きを生体内でしています。赤血球のヘモグロビンの合成に必要であることから貧血予防には欠かせません。抗酸化作用がある酵素の構成成分であることから活性酸素対策には欠かせないミネラルです。また、免疫細胞を産生する酵素の構成成分ともなっています。 1日の目安量と許容上限量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。銅の男性の推奨量は


学習支援5 学習障害の特性①識字障害2

識字障害の例について、それぞれ簡単に解説をします。 *ひらがなの音読が遅く、読み間違える ひらがなは、ただ文字として読むことではなく、文字のつながりによって言葉としての意味があり、そのことを意識して文字を読んでいきます。識字障害では、目で見たひらがなの一つひとつの違いを頭の中で思い出し、記憶に当てはめて言葉として発することから音読の速度が遅くなります。早く読むことが求められると文字と言葉を一致


ポストコロナ「天才は忘れた頃にやってくる」1

災害に襲われるたびに繰り返し登場するのは「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉がメディアに登場します。天災は、その悲惨さを忘れた頃に、また襲ってくるものだという教訓は、過去の災害のことだけではなくて、今まさに災害級の被害をもたらすことになった新型コロナウイルス感染症の次の感染拡大の波を指し示す言葉となります。 コロナ後を考えるシリーズコラムにはピッタリの「天災は忘れた頃にやってくる」をもじって