最新情報
体内時計が乱れると肥満になるメカニズム
体内時計は生体リズムを刻む基本となっていて、その中心は脳の視床下部の視交叉上核にあります。この部位がすべてのリズムに影響しているように思われがちですが、体内の各臓器にもあって、睡眠と目覚め、ホルモン分泌、自律神経調整などに影響を与えています。この体内時計が乱れると、目覚めているときに自律神経の副交感神経の働きが盛んになって活動的になれないということが起こり、その逆に夕方以降の心身ともに休まるはずの
今から始める感染症対策の継続可能な健康施策
病気と感染症の最大のリスクは加齢だと考えられています。加齢によって免疫力が低下して、生活習慣病の発症につながることから、高齢化率が高い自治体ほど住民の免疫強化が重要課題となっています。国民病と呼ばれる糖尿病は高血糖によって血流が低下することから免疫を低下させることが知られていて、食事改善やウォーキングなどの適度な運動を継続させることによって血糖値を下げ、免疫の強化にもつながっていきます。この適度な
発達栄養学90 野菜のバランスのための選び方
野菜は形状では根菜類、葉茎菜類、果菜類の3種類に大きく分けられています。これは総務省の分類で、農林水産省の分類では根菜類、葉茎菜類、果菜類のほかに香辛野菜、果実的野菜を加えた5種類となっています。 根菜類はだいこん、にんじん、かぶ、ごぼう、れんこん、ばれいしょ、さといもなど、葉茎菜類ははくさい、キャベツ、ほうれんそう、レタス、ねぎ、たまねぎ、こまつな、しゅんぎく、セロリ、アスパラガス、ブロッコー
健康寿命延伸のための提言17 提言のエビデンス1喫煙・受動喫煙3
国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第3回)を紹介します。 タバコを吸うことは本人の身体だけでなく、間接的
記念日4月6日〜12日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 4月6日 エイワがマシュマロ=ま(0)し(4)ま(0)ろ(6)6の語呂合わせで「マシュマロの日」と制定。クリスタルジェミーがシ(4)ロ(6)の語呂合わせで「白の日」と制定。味のちぬやが春が4月、巻きがロール(6)から「春巻きの日」と制定。毎月6日は「メロンの日」(全国メロンサミットinほこた開催実行委員会)、「手巻きロールケーキの日」(モンテール)。
感染防止のために知っておきたい免疫の基礎知識
生きている人間は、決して腐ることはありません。それは生きている人間は免疫によって、細胞が病原菌などによって破壊されないように守られているからです。怪我が治るのも、がんやウイルスなどによって身体が侵されないようにしているのも、すべて免疫が働いているからです。 免疫は、「病気と戦う力」であると一般には理解されていますが、正確には「身体にとって必要なものと不必要な有害なものとを判別して、有害なものだけ
学習障害89 発達支援のベースになるのは栄養と自律神経調整
発達障害の改善は、できるだけ早く取り組むことで進めやすく、改善の効果も得やすくなっています。しかし、子どもに発達障害であることを伝えていない保護者や、子どもには伝えていても周囲に隠している保護者もいます。それぞれに事情があり、考えにも違いがあって、改善の妨げになると指摘するのは酷なことです。 しかし、改善のための取り組みは、できるだけ早いほうがよいのは当然のことで、その方法として私たちは生理学に
ダイエットクラブのラボにコンテンツを提供
メディカルダイエットというと一般的には医学系のダイエットのことで、医薬品を用いて脂肪を分解するようなものまで含まれています。ところが、日本メディカルダイエット支援機構の名称の中に使われているメディカルダイエットは、やせればいい、身体に負担をかけてもいいというようなものではありません。元々のダイエット(diet)が意味する作戦、戦略、方針から転じた「正しい方針に基づいた正しい方法」という意味で、それ
糖尿病と新型コロナウイルスの関係性
糖尿病は新型コロナウイルスの大きなリスクとされています。糖尿病の患者が、どれくらい地域にいるのかを把握することは新型コロナウイルスの対策のためにも必要なことで、そのために実施されているのが特定健診です。特定健診は2008年から実施されていて、厚生労働省による2023年の目標実施率は70%とされていますが、2018年の全体の実施率は54.7%と大きく乖離しています。また、地域住民に対して実施されてい
発達栄養学89 肉と野菜のバランス
肉の付け合わせといえば野菜が一般的です。肉好きの中には、牛肉の付け合わせに豚肉、さらに鶏肉というような肉三昧の人や、同じ種類の肉を焼く、揚げるといった異なった調理法で肉を食べよう、食べさせようという人も少なくありません。 付け合わせというと、メインの肉に比べたら、それほど多くの量を食べることは想像されていません。肉と魚を半々で食べたとすると、1日に摂るべき量は男性で140g、女性で100gとされ