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サルコペニア肥満を防ぐインターバルウォーキング

筋肉の量が減っているために体脂肪が増えても外見的に気づきにくいサルコペニア肥満は、もちろん筋肉が増えにくい高齢者に多くみられるものですが、運動不足の子供にもみられるようになっています。筋肉量が減ってくると筋代謝力が低下します。筋代謝力というのは、筋線維(筋肉細胞)がエネルギー源を使ってエネルギーを作り出す能力のことで、筋繊維の種類によって使うエネルギー源が異なっています。速筋という白い筋肉はブドウ


運動をしないと筋肉量が減る一方のメカニズム

身体についている脂肪の割合は体脂肪率であることが有名になり、体脂肪計に乗るだけで測定して表示されます。男性の体脂肪率は20%以下なら、女性は30%以下なら正常ということも知られていますが、筋肉の割合のほうはあまり認識されていません。旧型の体脂肪計では体脂肪率くらいしかわからないのですが、進化系の体組成計では筋肉の割合も表示されます。表示されているのに関心が低いために、体脂肪率は覚えていても筋肉率は


スリム型肥満とサルコペニア肥満

スリム型肥満という言葉は聞きなれないかもしれませんが、随分と前から言われてきたことで、見た目は太っていないのに、肥満の指針とされる体脂肪を測定すると肥満の範囲に達している人を指して使われています。体脂肪率から肥満を定義・分類すると、男性は軽度肥満が20%以上、中等度肥満が25%以上、重度肥満は30%以上となります。女性は男性に比べて体脂肪が10%ほど多いとされています。そのため、女性のほうが体脂肪


疲労物質の乳酸をエネルギーにするウォーキング

“乳酸は疲労物質”ということが長らく言われ続けてきました。それは間違いである、というのは今時の考え方となっているものの、その風潮にも疑問を投げかける人がいます。細胞の中のミトコンドリアの中では脂肪酸とアミノ酸を材料として代謝を起こしてATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー物質が作り出されます。その過程で、不完全燃焼が起こると乳酸が作られます。乳酸が細胞の中でも身体を動かす骨格筋の中に蓄積され


健康寿命を3年延ばす厚生労働省の目標の効果

日本人の平均寿命は世界2位で、現在も平均寿命は延び続けています。以前のように世界1位に返り咲けるのかというと、それは難しいとされています。その理由は健康寿命の延びが小さくて、平均寿命との差が縮まらないからです。平均寿命が延びた分だけ健康寿命が同じように延びると、高齢になってからの医療費が増えることを見ても、病気の重度化が進み、これが寿命の延びを止めることになるからです。わかりにくいことかもしれませ


健康寿命か自立寿命か

健康寿命という言葉は、実態を表していないのではないか、という議論があります。健康寿命は介護を受けたり、寝たきりになったりしないで自由に日常生活を過ごせる期間を示していて、この健康寿命を過ぎると、あとは寿命まで介護や医療に依存して生活しなければならない不自由な期間ということになります。寝たきりや介護を必要とする状態でなくても、遠くに出かけることもできず、せいぜい家の周囲しか自分の足で歩くことができな


習った歩き方が正しいとは限らない

ウォーキング教室をするときに、「正しい歩き方は誰から習いましたか」と聞くことがあります。いつ、誰からとウォーキング指導を受けたことについて話せる人がいる一方で、「習ったことがない」との答えが返ってくるのが普通のことです。ウォーキング教室で習った人は、その歩き方をすれば問題はないはずですが、関東のウォーキングイベントで変わった歩き方をしている一団に出会ったことがあります。そのグループは背筋をまっすぐ


教えてもらったことが常に正しいとは限らない

教育現場を舞台にしたテレビドラマの中で、卒業式のときに教師が生徒に向かって「これまで教えてきたことは全部ウソです」と言い放ったシーンがあまりに印象的で、今でも鮮明に残っていて、セミナーなどの導入部で使うことがあります。セミナーで話したことの全部がウソであることはないものの、話したことの一部が将来的にウソになっている可能性はあります。セミナーの資料を作るときに最新のデータを引いてくるのは当然のことで


サーキットウォーキングはサーキットを歩くわけじゃない

日本メディカルダイエット支援機構が実践している普通歩行と速歩を交互に繰り返すウォーキング法はインターバルウォーキングとして指導しています。「普通歩行による有酸素運動と速歩による無酸素運動を繰り返すのはサーキットトレーニングのウォーキング版なので“サーキットウォーキング”でよいのでは」と言われることがあります。以前に、無酸素運動の速歩の代わりにパワフルに歩くノルディックウォーキングも実施していて、普


グルコサミンの前に膝のケア

年齢を重ねて膝の動きが悪くなり、痛みが出てきたら、グルコサミンを摂ればよいという発想をしがちですが、軟骨成分を摂れば、それで痛みが解消されるというほど膝のメカニズムは単純なものではありません。日本メディカルダイエット支援機構ではサプリメント情報の教育を行っていて、グルコサミンやコンドロイチンの有効性を伝えていることに加えて、相談役の薬学博士が日本で初めて一般にグルコサミンとコンドロイチンを紹介した