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ビタミンの代謝を理解してダイエット

ビタミンは小腸から吸収されたのち、肝臓から血液とともに血管を通って各組織に運ばれ、エネルギー源の代謝を補助する働きをします。 ビタミンは水に溶ける性質の水溶性ビタミンと脂肪に溶ける性質の脂溶性ビタミンに分けられます。水溶性ビタミンのビタミンB群とビタミンCは、酵素の働きを補う補酵素として働き、糖質、脂質、たんぱく質の代謝を促進します。 糖質からブドウ糖に分解されるときには水溶性ビタミンは必要な


たんぱく質の代謝を理解してダイエット

たんぱく質は胃液に含まれる消化酵素のペプシンによって鎖状のポリペプチドになり、十二指腸で膵液に含まれる消化酵素のカルボキシペプチターゼによってトリペプチドになります。これはアミノ酸が3つ結合した構造になっていて、続いて消化酵素のキモトリプシンによってアミノ酸が2つ結合したジペプチドになり、さらに消化酵素のトリプシンによってアミノ酸となります。 アミノ酸は小腸から吸収され、肝臓に運ばれます。肝臓で


脂質の代謝を理解してダイエット

食事で摂取した動物性食品に含まれる中性脂肪は十二指腸から分泌される胆汁酸によって乳化され、続いて膵臓から分泌される消化酵素(脂肪分解酵素)のリパーゼによって脂肪酸とグリセロールに分解され、その後に小腸から吸収されます。 分解された脂肪酸とグリセロールは小腸壁で中性脂肪に戻り、小腸から吸収されたあと、コレステロールやリン脂質、たんぱく質とともにカイロミクロンという水溶性のリポたんぱく質になってリン


脂質の特徴を理解してダイエット2

脂肪酸は炭素と水素が鎖状につながった片端にカルボキシル基(‐COOH)が結合した構造をしています。飽和脂肪酸はパルミチン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸などがあり、肉類の脂肪(豚脂のラード、牛脂のヘット)、バターのほかにパーム油やヤシ油に多く含まれます。一価不飽和脂肪酸はオレイン酸などでオリーブ油、菜種油(キャノーラ油)、綿実油に多く含まれます。 多価不飽和脂肪酸のn‐3系脂肪酸のα‐


脂質の特徴を理解してダイエット1

脂質は一般には脂肪と表現されていますが、脂質は水に溶けずに有機溶媒に溶ける性質がある物質を指しています。脂質のエネルギー量は1gあたり約9kcalとなっています。重要なエネルギー源になると同時に、ホルモンや脂肪膜などを構成したり、熱伝導性が低いことから体温を保持する働きや、皮下脂肪として臓器を保護する働きもあります。また、脂溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)を吸収する作


糖質の代謝を理解してダイエット

糖質の中で主にエネルギー源として使われるのはブドウ糖です。ブドウ糖はブドウから初めて発見されたことから命名されました。ブドウ糖の主としてミトコンドリアの中でエネルギー代謝が行われますが、ミトコンドリア以外でも一部のエネルギー代謝が起こっています。ブドウ糖のエネルギー代謝には体内に取り込まれた酸素を使わないままエネルギーとする解糖系の代謝と、酸素を使う有酸素系の代謝の2つの系統があります。 解糖系


糖質の特徴を理解してダイエット

糖質は炭水化物から食物繊維を除いたものを指します。食物繊維は胃で消化されず、小腸、大腸で吸収もされない性質があります。糖質は小腸から吸収されて、エネルギー源となります。糖質のエネルギー量は1gあたり約4kcalとなっています。糖質の種類としては、でんぷん、糖アルコール、オリゴ糖などがありますが、ご飯やイモなどにふくまれるでんぷんは主にエネルギー源となります。オリゴは少ないを意味する言葉で、オリゴ糖


四十腰、五十肩なら六十は?

健康誌の編集者から「四十肩」の予防法を知りたいという問い合わせがありました。予防法は、今どきはWEBサイトで、いくらでも調べられるのに、わざわざ聞いてきた理由を尋ねると、「四十肩と五十肩の違いと、なぜ10年後に起こるか、という切り口の記事にしたい」という話でした。これには的確に答えておいたのですが、情報を伝えているときに気になったことがあります。それは、そもそも“四十肩”という言葉があるのか、とい


超高齢社会を平均年齢の変化から考える

日本人の平均寿命(2018年調査)は男性が81.25歳、女性が87.32歳となっていますが、平均寿命が延びるほど高まっていくのが“平均年齢”です。日本人の平均年齢は2020年に48.36歳になると推測されています。平均寿命の半分よりも高くなっているということは、それだけ高齢者が多いということを示しています。現在の高齢化率(65歳以上の割合)は27.7%で、超高齢社会の21%を簡単に越えて、もう一つ


病院給食の食事環境は味の評価を越える

一人ぼっちで食事をするよりも、複数で食事をしたほうがおいしく感じるものです。一人暮らしの人が、家族や知人と一緒に食事をすると、同じものを食べてもおいしさが違います。周囲で元気に楽しく食べている人がいると、誘われて食欲が増すというのはよくあることです。しかし、その集団で食べるところが病院となると、話が違ってきます。病院によっては食事を食堂やデイコーナーなどで食べるのが原則となっているところもあります